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発達障害の方々と関わる際に大事にしているポイントー〇〇〇〇を聴く、考える

この記事は1,553文字あります。個人差はありますが、3分〜4分でお読みいただけます。

このnoteではVoicy(音声配信)で配信した内容のテキスト版(要約版)です。詳しくはVoicyで聴いて頂ければと思います。

ちなみに、Voicyは下記チャンネルで毎日更新しています!

今回は「発達障害の方々と関わる際に大事にしているポイントー〇〇〇〇を聴く、考える」というテーマです。どうぞお付き合いください。


一つは、穏やかに

「(当事者の方々と)どう関わればいいのか、何かコツやポイントはありますか?」

こうしたご質問をご家族や支援者の皆さんからよくお受けします。ここで言う「支援者」には、いわゆる発達障害に関する専門家だけでなく、地域の保育園、幼稚園、こども園の先生、学校の先生などの教育関係者なども含まれます。それぞれに立場や専門性は違えども、そこに優劣があるわけではありませんし、僕自身も様々な立場の方々とのやり取りを通じて、多くを学んでいます。

さて、そうした中で上記のようなご質問をお受けしますが、一つ重要なポイントとして、そしていつもお伝えすることとしては、関わり方における表情、態度、言葉のトーン、話す速度などを「穏やかにしていくこと」です。

もちろん、24時間365日、常に穏やかでいることは難しいですが、余力のある時には穏やかな関わり方を心がけることが望ましいと、僕は考えています。これは、僕が所属している「よこはま発達グループ」の理念の一つでもあります。

たとえば、厳しい口調や態度で接してくる人よりも、穏やかな態度で話を聞いてくれる人と交流する方が心地よいものではないでしょうか。

言い分を聴く、考える

もう一つの大事なことは、当事者方の言い分をしっかりとキャッチすることです。特に、ご本人たちが予期せぬ行動をした場合、その行動の是非を追求したり、制止をしたりするのではなく、その背景にあったことを理解しようとすることが重要です。

たとえば、普段はあまり仕事でミスをしない人が、立て続けにミスをしてしまった場合、ただ「気をつけて」と言うのではなく、ミスに至った背景を考えようとすることが必要です。過度の仕事量が原因でミスが増えている場合、単に「気をつけて」では根本的な解決にはなりません。むしろ、ミスをした背景にあるのは、過度な業務量だとすれば、まずはそうした状況に追い込まれてしまっていたという現状を把握すること、その上で業務量を調整するなど、「ただ気をつける」ではなく、気をつけたり、調整したりするポイントを確認していく必要があるのではないでしょうか。

「そうした言い分を説明できない人はどうすれば?」

こんなご質問をお受けすることもあります。確かに、そうしたこともあります。その時には、ご本人たちの行動を観察して、そこから考えるしかないかもしれません。

たとえば、発語のないお子さんがいたとします。誰かを叩いてしまった時に、「叩いちゃダメ」と言うだけでなく、なぜその行動に至ったのかを考えるということです。もしかすると、すでにいっぱいいっぱいの余力もなく、不安が強い状況で、そのお子さんにとって大切にしていた玩具が持っていかれてしまって、拠り所がなくなってしまったということもあるかもしれません。あるいは、成人の方でも、自分の伝えたいことがうまく伝えられず、またその手段も用意されず、最終的に行動で示すしかなかったのかもしれません。

まとめ

ここまで書いてきたように、相手の話を聞き、理解を深め、対応を考えていくかが非常に重要です。相手の言い分を聞くことで、その人の感じていること、考えていることが明らかになり、よりよいサポートの一歩になるのではないでしょうか。

より詳しくはVoicyを聴いてもらえればと思います。

では。

佐々木康栄

災害時に役立つさまざまな情報

これまでnoteにまとめていましたが、TEACCHプログラム研究会東北支部のホームページに集約しました。宜しければご活用ください。


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