見出し画像

理由を考えることが支援のスタート

この記事は1,999文字あります。個人差はありますが、3分〜5分でお読みいただけます。

noteの連続更新56日目です!noteのほかに、Voicy(音声配信)もしておりますので、併せてご活用いただけると理解しやすいと思います(ただ、今回はいつものようにVoicyの文字起こしとはちょっと違いますので、あらかじめご了承ください)。noteの通知をオンにしていただけると記事が更新するたびに通知がいきますので、フォロー、スキ、シェアと合わせて通知オンもしていただけると嬉しいです。

今回は「」というテーマです。どうぞお付き合いください。


背景にある理由を考えて

この2週間は、ほとんどクリニックや相談室におらず、居ても1日いることのない、大体毎日何処かに行っている2週間でした。なので、毎日さまざまな現場(児童発達支援〜入所施設まで)の方々とやり取りをしていました。

あたり前ですが、現場に行くと「〇〇で困っているけど、どうしたらいいか?」とご質問をいただくことが多いです。一生懸命に考え、対応をしてくださっているけれども何らかの不都合があり、それに対してお困りなのはよくわかります。そうしたことに対して、ぼくのような人間は「まずは、何が起きているか確認しましょう(=アセスメントしましょう)」とか、「特性から考えましょう」みたいなことを話しますが、現場が知りたいのは「今どうしたらいいか」だったりします。それは切実な声だと思います。

でも、実際に起きていることだけを伺って、「〇〇すればいい」とは言えないんですね。そうした状況に至っている理由もわからなければ、ご本人の現状もわからないので、正直なところ「わかりません」というのが素直な考えです。

推測で言えないこともありませんが、それは自分の知識と経験を過信した思い込みであり、無責任かもしれないなとも思います。もちろん、ぼく個人の専門家としての知識、経験、技術が足りていないというのもあると思いますが、まずはこちらの思い込みを捨てて、現状を把握しようとすること、その上で、何が背景にあるのかを考えていくこと、つまり「相手のことを考えて、相手のニーズに合うようようにする」ということが大切です。

これは遠回りに見えるかもしれませんが、考えてみればあたり前のことでもあります。体調が悪い時にお薬を飲んだりしますよね。でも、その時には頭痛なのか、胃痛なのかで飲むお薬は変わります。胃痛なのに、頭痛どめを渡されても「助かった〜」とはなりません。だから、「どこが痛い?」と確認することから始めますよね。むしろ、体調悪そうにしていたら「これ飲んだら?」と、何の薬なのかもわからないものを渡されたら、かえって「いや…大丈夫」と不安になったり、要らないとさえ感じるかもしれませんよね。

氷山モデルって?

こんな風に、ものごとの背景を考えていくことを「氷山モデル」と呼んだりします。これは「何事にも理由があるから、その理由なり、原因なりを考えていきましょう」ということです。だけれども、言っていると簡単そうに聞こえるのですが、実際には、「考えてもわからない!」ということも少なくありません。そして、一人で考えていると煮詰まってくることもしばしばです。

ここからはあからさまな宣伝になりますが…
そうしたことについて現場の皆さんと一緒に考える機会を、「自閉症eサービス@とうほく」さんから、いただきました(髭、剃っておけばよかった…)。

以下は自閉症eサービスさんが書いてくださっている文章です。

今回のセミナーは、ただ知識をインプットするだけでは物足りない方におすすめです!明日から実際の支援現場で活かせるようなさまざまなアクティビティを佐々木先生と一緒に企画しました✨

今回のセミナーでは、参加者の皆さまに事前課題をご用意しています。参加者の皆さまが普段関わられている自閉症の方の不適切な行動について、書ける範囲で氷山モデルシートを提出して頂き、セミナー当日に全体やグループ内で共有して、佐々木先生から直接フィードバックを頂ける機会があります。かなり実践的かつ参加者主体型のセミナーとなっております。佐々木先生からも、実際の事例をいくつかご用意して頂いています。

eサービス@とうほくとしても初めての試みなので、運営側も緊張していますが、とても楽しみです😊

お申し込みは12/3(日)までです。皆様のご参加お待ちしております⛄️

株式会社OHANA(自閉症eサービス@とうほく事務局)公式LINEより

ご期待に添えるかわかりませんが、当日までに一生懸命準備したいと思いますので、ご興味ある方はご参加をご検討ください。

補足はVoicyで話をしますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!それでは!

佐々木康栄

セミナー情報

佐々木が関係する研修会情報をいくらか紹介します。ぜひ一緒に学びませんか?

自閉症eサービス@とうほくー「不適応行動へのアプローチ 実践編」

▼保護者限定勉強会▼

・100名まで
・参加費は無料
・東北支部会員または東北支部会員から紹介を受けた親御さん
という条件にしたいと思います。会員の方で、親御さんたちにお声がけできる方がおられればご協力お願いいたします!

また、2月には仙台にて対面セミナーを開催します!お楽しみに!

▼TEACCHプログラム研究会 第16回実践研究大会 in 東北・東京・熊本・鹿児島 「共に学び 成長する 熱い冬」

TEACCHプログラム研究会で2年に1回開催している「実践研究大会」のお知らせです。今回は代表をつとめる東北支部が主幹の一つになっています。こちらも仙台に会場を設けての開催です!ぜひご一緒しませんか?

▼会員限定動画▼

これまで、会員の皆さんには限定のコラムや動画を配信してきました。現在下記のような動画を配信中です。閲覧にはパスコードが必要です。何度かメールでご案内しておりますが、もし会員の方で「パスコードがわからない!」という方はteacch.tohoku@gmail.comまでご連絡ください。

▼会員限定コンテンツ▼

現在、会員限定の質問フォームを設けています。匿名にしようかとも思ったのですが、会員の方からのご質問であることを確認するためにお名前のご記入をお願いしたいと思います。ご質問については、全てにお返事できるわけではなく、会員の皆さん全体にとって有益だろうと思うものを中心に取り上げて、限定コラムなどで書いていきたいと思います。

▼その他▼

ここに記載した以外にも、東北支部ではさまざまな取り組みを今後もしていきます。会員の皆さんには、「今こんなことを考えています」というのもお届けしますのでお楽しみに。公式LINEもあり、会員以外の方もぜひご登録ください!定期的に情報発信していく予定ですので、「TEACCHって何だろう?」「興味はあるんだけれども、どんな活動をしているんだろう?」という方はぜひご登録ください!

SNS

▼Voicy

▼stand.fm

▼X

https://twitter.com/KoeiSasaki

▼Instagram

https://www.instagram.com/koei.sasaki/

▼Facebook

https://www.facebook.com/koei.sasaki.5


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?