一緒にTEACCHの考え方を
この記事は3,176文字あります。個人差はありますが、5分〜7分でお読みいただけます。
TEACCHプログラム研究会東北支部に公式LINEが!
今日は、代表を務めているTEACCHプログラム研究会東北支部について書いていきたいと思います。
TEACCHプログラム研究会はそもそも何かというと、アメリカのノースカロライナ州を中心に展開されている自閉症支援の先進的な考え方、そして取り組みの一つです。それを日本でもと、尽力されてきたのが、(故)佐々木正美先生です。TEACCHプログラム研究会とその歩みについては、下記の公式ホームページをご確認ください。
日本のさまざまな地域で、TEACCHの考え方を拡げていけたらということで、各県ごとの支部(例えば:神奈川支部)というものができてきました。それでも、日本全体を9ブロックにわけた時に、唯一支部のないのが東北エリアでした。
ぼくは秋田県出身でもあり、大学院までは福島で過ごしていたので、東北地方への思い入れもあり、少しでも自分がお役に立てることはないかと考えており、その一つが「東北にもTEACCHの考え方を」ということでした。
ぼくとしては、東北6県がまとまって一つのチームになればいいなと思い、前例はなかったのですが「東北支部」としての活動を、多くの方々の応援と支えのもとにスタートすることができました。
少しずつ賛同してくださる方々も増え、またさまざまな研修会もこれまで企画してきました。東北支部としては、仲間を増やしていくことも大切にしていますので、研修会以外の活動もさまざましています。そうした中で、県外の方でも会員になってくださる方々もおられ、とても嬉しく思っています。具体的にどのような活動をしているのかご関心ある方は下記を参照ください。
そして、今回新たに公式 LINEも作らせていただきました。 もっと気軽に、馴染みのあるもので情報にアクセスして頂ける方が良いと思ったためです。特に会員の皆さんにはメールで情報をお届けしていますが、人によってはメールはあまり開かないという方もおられ、せっかく仲間になってくださると言っていただいたのに情報が届かない っていうのは申し訳ないし、大きなデメリットだなと思ったというのもあります。
また、せっかく公式LINEを作るのであれば、会員以外の方にも関心を寄せて頂けると嬉しいと思っています。ですので、LINEにご登録頂いた方々には自閉症支援に関する情報をお届けしていく予定です。なお、会員限定の内容も多くありますので、それらについてもLINEからアクセスできるようにと思っています。会員の皆さんには、ご登録の際に入力頂いたメールアドレスにパスワードを送付しておりますので、ご確認ください。皆さん、ぜひ下記よりLINEのご登録をお願い致します!
そもそもTEACCHって?
そもそもTEACCHプログラムとは?ということも触れたいと思います。ただ、ぼくはTEACCHのスタッフではないので、あくまでぼくの理解という内容になります。
自閉症を知ることを大切にしている
TEACCHの中で開発されてきたツールやプログラムはさまざまです。でも、「必ず〇〇をやりましょう」というようなパッケージ化されたプログラムがあるかというと、そうではないと思っています。
TEACCHがスタートしたのは、1972年です。そこから現在まで一貫して伝えてくださっているのは、プログラムありきの支援ではなくて、個々に合わせた柔軟な支援をしていくということです。そのために、自閉症のことを知ること、この人はどんな人なのかを知ることを大切にしています。
「自閉症はどんな脳の働き方をするのか」
「その結果どんな特徴があるのか」
「どんなものごとの捉え方や感じ方の特徴があるのか」
これらを知ろうということです。
その他にも、
「この人はどんな興味や関心を持っているんだろうか」
など、自閉症としての特性だけでなく、人としての特徴も知りましょうねとしています。
それがあった上での、支援であるということです。
相手のことを知らないと、相手にあった対応ができないということです。
ぼくらが誰かにプレゼントをあげる時には、こちらがあげたいものではなくて、相手が喜んでくれるものは何かを考えますよね。
ご家族との協働を重視
また、さらにそれをご家族と一緒に取り組んでいこうというのもTEACCHがずっと大事にしてきていることです。 支援者だけの考え方で「こうすべき」ということを決めるのではなく、ご本人、ご家族からきちんと話を聞いて、どんな風にしていくのがそれぞれの豊かな暮らしにつながるのかを一緒に考えていこうということです。
つまり、支援者が「〇〇をしなさい」と決めるものじゃなく、「何が役に立つんだろうか、何が今の生活の中に必要なのかを一緒に考えていきましょう」ということを、柔軟な発想で考えていくのがTEACCHの哲学の一つだと、ぼくは理解しています。一方で、そうした柔軟であるが故の難しさもあると感じています。決まった手法やアプローチがあるわけではなく、いつも自分たちで考えながら実践していく必要があるからです。
よくある誤解
時々、「TEACCH= 絵カードを使う」「TEACCH=衝立を使う」「TEACCH=枠組みにはめていく」と誤解されている場面に遭遇することがあります。
結果的に、絵カードや衝立を使うことはありますが、これらはどれも目的ではなくて手段です。そのため、絵カードや衝立を使うことはTEACCHが目指している本質でも目的でもありません。メガネが必要な人にはメガネを、コンタクトレンズが必要な人にはコンタクトレンズをというように、必要な人に、必要な手段を使うというのがTEACCHの考え方だと、ぼくは思っています。
一緒に考えてみませんか?
本日はTEACCHに関して、ぼくが思っていることを書かせていただきました。もし、一緒に勉強していきたいという方がおられれば、ぜひTEACCHプログラム研究会東北支部のLINEにご登録いただければと思います!
また、もし入会をご検討くださる方がおられれば、地域の方でも、地域を超えての入会も可能ですので、ぜひご一緒できると嬉しいです!
日本の、東北地方の自閉症支援がより良いものとなり、ご本人、ご家族、そして関係する方々の生活がより豊なものになることを目指して一緒に取り組んでいきませんか?
佐々木康栄
いくつか宣伝
8月には代表を務めるTEACCH研究会東北支部にて講演会が開催されます。そして、東北支部でも公式LINEアカウントを作成したので、宜しければご登録ください!
TEACCHプログラム研究会東北支部講演会
TEACCHプログラム研究会東北支部 公式LINE
TEACCHプログラム研究会東北支部
TEACCHプログラム研究会ではこれからご一緒いただける会員の方々を募集しています(東北在住の有無は問いません)。東北支部会員の皆さんには、これまで会員限定コラムや動画を配信しています。支部としては、一般的な研修の機会だけを提供するのではなく、会員の皆さんにとって有益となるようなものを提供させて頂いたり、コミュニティとしてより繋がりができ、そこに価値を作っていきたいと思っています。現在の会員特典としては下記になっていますが、今後より充実させていきたいと考えています。
【会員特典】
・研修費の割引
・会報誌の閲覧
・指定する研修参加への助成
・限定コラムの配信(無料)
・限定動画の配信(無料)
・オンライン座談会(無料)
・代表と支部会員との対談動画(無料)
ぜひ、一緒に東北の自閉症支援の未来を考えませんか?
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