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今年良かった買ったもの・使ったもの:2024年版
全世界2024億人の買い物中毒の皆様こんにちは。春は「暖かくなってきたから買い物しなきゃ」、夏は「暑い季節に買い物しなきゃ」、秋は「涼しくなってきたし買い物しなきゃ」、冬は「寒い季節こそ買いものしなきゃ」といった具合にご自身の認知が歪んでいる方が多いものと思います。お前はどうなんだって? あたぼうよ四季関係なく買い物よ! 香月です。
Youtubeでも他のblogでも、この時期になると「今年買って良かったもの」がドバッと出るもんで、流行りには乗っておかなきゃ的なノリで書き始めました。以前やったのが2021年なので、実に3年ぶり。今年も色々とデジモノいじりをしてきたので、ざっくりまとめて見ようかなと思います。何かの参考になれば。ちなみに記事の並びは順不同です。
メンテナンスの重要性を再認識:CWTP えくすとりーむぐりすシリーズ
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一発目はメンテナンス紹介の記事向けに提供頂いたCWTP製のサーマルグリス「えくすとりーむぐりす」シリーズ。新年一発目に書いた記事でしたが、なんやかんやで自宅のデスクトップPCは完全に移行しました。最初に出ていた、いわゆる「青モデル」と「黒モデル」では実際の冷却効率を試したりした後、上位モデルとして出てきた他の製品についてもチェック。結果として「れっど」で統一したのですが、冷却効率は良いものの、とにかく固くて塗りづらいという意味で「玄人向け」な製品です。粘土どころの固さじゃないです。ヘラや指で塗り拡げようとしても、玉状になったままでもう大変。結局はクーラー装着時の圧力で広げて使用中。
新規で組む時ならばともかく、一度組み上げたPCでグリス交換をするような場面が意外と少ないという方も多いことでしょう。CPU変える時には再塗布が必要ですが、それ以外の「日常のメンテナンス」では置いてけぼりになりがちなCPUグリス、せっかく良い製品が出てきたので、この年末年始の休み時期にでも再塗布をしてみる事をオススメします。カード入りの初回限定モデルは入手が難しそうですが、一般販売モデルならそんなに入手難易度は高くありません。
グリスのメンテナンス自体は、上手にヒートシンクを外してあげないとトラブルになりやすいという点では「慣れてきた人向け」なメンテナンスですが、とりあえずケースファンの交換までは出来た、という方の次のステップとしては良いお勉強材料になります。PCの電源を入れていない、入れていてもCPUの発熱量が少ないタイミングではグリスが固くなって、いわゆる「スッポン(グリスが貼り付いてCPUごと強引にヒートシンクが外れる現象)」が起こりやすいので、ベンチマークなどを使って一度CPU温度をしっかり上げてから作業に入る事をオススメします。
流行のピラーレスケースを体験:XPG INVADER X と仲間たち
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最近ではすっかり定番になった「ピラーレスケース」についてですが、こちらは懸賞で当選。あまりの興奮に頭がフラッとなりながら、製品到着後に組み立てを行っていました。現在はメインPCの構成変更に伴って別のケースを使用中ですが、このケースで組んだPCはレースシム用にそのまま移行、ケースも使用中です。
「魅せるPC」としての見栄えの良さはありつつ、正面から見て左側にフレームが一切入っていないという構造上の点で、特にトップパネル周りの剛性が弱いというネガティブも見えてきました。このケースではフロントパネルのガラスは取り外さず、左パネルのみ外して組み込むのがマニュアル的な方法なのですが、フロント側はネジを外せばボールキャッチで取り外せるような構造で、フロントパネルを外す事も視野に入れた設計のようです。が、そのフロントパネルでフレームの剛性を保っているようなところがあるので、これを外すと剛性不足でトップパネル周りで歪みが発生する可能性がある、というのは本製品に関わらず「ピラーレスケース」ではどれも発生するものだろうとは思います。
とはいえ見た目のインパクトは確かに大きく、流行するのもわかるタイプの製品。今後どんなケースが出てくるのかが楽しみです。
ちなみに本製品と同時に水冷キット、ケースファンもセットで当選した事もあって、その3点は全てXPG製品に。最近はOEM等も含め、ひとつのブランドで色々と揃えられる製品が増えてきたのは、それはそれで面白いかなと思います。
CPU周りの世代を更新:RyZen9 9950Xと仲間たち
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昨年初頭に色々と迷った挙げ句、先にグラフィックボードを更新していたのですが、それから1年半が経過し、CPU周りも新型が出てきた事もあって勢い任せにコンポーネントを更新。CPU・M/B・メモリの3点セットで20万オーバーという心臓に悪い更新になりました。
以前Threadripper環境で実現していた「16C/32T・メモリ128GB」の環境が、ついにメインストリーム系のCPUでも実現。メモリに関してはCPU内蔵グラフィックで2GBほど食われているものの、とりあえずこれだけあればどんな作業をしてもこなせるであろうスペックに向上しました。
CPUソケットがLGAになった事もあり、これまたThreadripper以来久々の形状。Threadripperではガイドレールを使った装着方法でしたが、本製品はIntel系と同様に「ソケット上に置いて、フレームで固定」というタイプ。それほど難儀するようなものでもなく、サクッと組み立てを完了できました。それ以外の点ではCPUクーラーも含めてAM4環境とさほど変わりなく組み付けられます。対応表の確認はお忘れなく。
以前のRyZen9 5900Xは都合3年間の使用期間でしたが、本製品もそれなりに長く使えるだろうなと思える構成になりました。M/Bに関しても、製品名に「Lite」とついてはいるものの登場時点でフラッグシップとなるASRock製「Taichi」シリーズと共通基盤の製品で、安定性はもちろん、USB4対応もあってインターフェイスも充実。メインマシンとして長く使うにせよ、サブマシンにお下がりするにせよ、現時点においては文句は出ないしっかりした構成です。全体的に余力もあるので、CPUやM/Bはそのままに、SSD等の周辺機器を入れ替える使い方で、しばらくは戦ってもらおうかなと。決して安くないお買い物になった本製品、よろしく頼みますよ。
SSDはSATA製品を全廃、M.2のみに統一:KIOXIA 内蔵 SSD 1TB
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前述のメインコンポーネント更新にあたって、主に電源ユニット(PSU)からのケーブルを減らす目的でM.2 SSDを追加。メーカーはすっかり指名買いになっているキオクシア製。PCIe4.0対応モデルで、リード7,300MB/sの高速モデルです。
こちらはレビュー記事にもある通り、既にシステムドライブ用に使用していたのと同一製品で、とりあえずゲームやアプリケーション類を置いていたSSDとの差し替えになりました。結果としてM/Bが対応しているM.2 SSD4本の上限を叩く本数になり、SATA接続のSSDは目論見通り全廃。配線もスマートにまとめられるようになりました。
本製品に限らず、PCIe4.0や5.0系のSSDではかなりの発熱があるために、それをなんとかして処理しなくてはならないのですが、M/Bに載っているヒートシンクが優秀な事もあり、現時点ではサーマルスロットリング等も発生せずにガンガン回ってくれます。ただ、ヒートシンクも相応に熱を持っている状態なので、PCIe5.0のモデルでどこまで耐えられるか、気になる所ではあります。
年明けにはキオクシアからもPCIe5.0対応のSSDが出るようなので、試してみようかなとお悩み中。リード10,000MB/sを超えてくるようなので、面白そうだなと。
レースシム環境でVGAを強化:PowerColor Hellhound AMD Radeon RX 7900 GRE
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こちらも懸賞で当選した製品。今年は2本も当選したとかで、一生分の運を使い果たしたんじゃねぇかと心配になっている今日このごろです。
製品としては元々地域限定で展開されていた「GRE」モデルで、その後ワールドワイドに展開されたもの。立ち位置としては7800XTに近い感じはあるものの、中身は上位の7900系譲りな構成になっており、なかなかにパワフルなVGAです。
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製品としてはかなりシンプルにまとめられており、LEDファン搭載ながらユーティリティを使うことなく、ボード上のスイッチで2色+消灯を切り替えられる仕様。VBIOSも同様にスイッチで切り替えとなっており、VBIOS側でオーバークロック設定が完結しています。ユーティリティを使わない製品であるおかげで、Windows上でのリソースを食わなくて済むというメリットも。
LED照明周りでいえば、一時期ドバッと流行ったレインボーカラーの流行も終わったようで、単色でまとめるような流行に流れてきた感もあり、そういう意味では本製品でもしっかり「魅せる系PC」は組み上げられます。
VGAとしてのパワーはさすがと思わせるもので、元々Radeon 6700XTを使用していたレースシムPCで換装した結果、フレームレートも安定した高水準で稼働してくれます。メモリ周りが下位の7800XTより若干弱いものの、GPU側のパワーで殴りかかってくるような感じ。メインマシンではフラッグシップの7900XTXを使用していますが、ボードサイズもそれに比べればコンパクトで扱いやすい製品。現状で6700XT付近を使っている方のアップグレードには適した内容ですが、そろそろ8000シリーズの発表があるとかないとか。「欲しい時が買い時」というのがPCパーツのお約束ですが、悩ましい所かもしれません。
ツール用ディスプレイの接続をシンプルに:サンワサプライ HDMI-Type-C 変換アダプタAD-HD26TC
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現状のメインマシン環境ではツール用やX表示用に小型のディスプレイを2台置いており、元々は電源用USB-C+HDMIでの接続で使用していたのですが、それをUSB-C一本に置き換える目的で購入。これを購入した当時はまだB550環境で、USB-CのDPAltは使用出来ない環境だったので、VGAのHDMI出力に噛ませて使用。結果としてUSB-C一本でディスプレイ接続が行えるようになり、机上の配線を減らす事も出来ました。アダプタ本体側には電源やタッチパネル用にMicroB端子がついているのですが、アダプタから直付けのHDMIケーブルも短めなので、USBケーブルも最低限の長さのもので接続。配線がゴチャつくような事もなく、PC背面でもスマートにまとまっています。
現在はUSB4端子からCPU内蔵グラフィックのDPAlt接続が可能になっているのですが、電源周りや接続安定性が少しシビアなのか、そのままではディスプレイが認識されない事があった為、同様に内蔵グラフィック用に用意されているHDMI端子に本製品を接続して使用しています。これで電源周りも安定したようで、問題なく使用可能に。
当初は「B550のM/Bを延命させる」という目的で導入したのですが、案外最新環境下でも使い勝手が良く、良いお買い物だったなといった感じ。環境によっては買い足しの検討をする事もあるかもしれないというくらいにはしっかりしています。手持ちのDPAlt対応のケーブルがどれも似たような長さ・固さという事もあって、先にケーブルを変える事になるかなぁとかなんとか。
USB-Cポートを手元に引き回し:USBハブ USB3.2Gen2対応
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もともと机上台には、充電兼USB2.0接続用のケーブルを引き回して、Anker製のケーブルホルダーで留めておいて、マウスの充電などの際にパッとケーブルを引き回せるようにしていたのですが、とにかく裏側の配線がゴチャゴチャしていて気になっていたのです。そんなわけで、せっかくだしUSB-C対応のハブでも無いかと探していて見つかったのが本製品。USB-C対応ハブで探すと、DPAltだったりPD100Wだったり、「それハブじゃなくてドックだよね」という製品が多いのですが、本製品はUSB3.2Gen2対応、10Gbps接続を4口備えた、純粋なハブです。電源入力もありますが、5V入力なのでPD充電には非対応。使用用途としてはデスクトップPC接続なので、こういうので良いんだよ的な感じです。
ケーブルは引き出しにしまったので、充電時や有線接続時にはケーブルを取り出して接続して……というひと手間がかかるようにはなりましたが、ケーブルだらけの背面を気にしなきゃいけない事態は解消できたので、精神衛生上よろしい感じになりました。PC側はUSB-C端子になっていますが、Gen2対応のUSB-A端子に変換アダプタを噛ませて接続。USB4のような高性能品では無いので、せめてUSB3.2準拠のスピードと接続安定性さえあれば文句はありません。
古いUSBメモリをゴッソリ処分:KIOXIA USBメモリ 128GB・256GB
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手持ちのUSBメモリがどれも5年以上経って、規格もUSB2.0だったり容量も小さかったりと、引き出しの中でアレな状態だったのでバッサリ処分して買い替える事に。SSD同様、KIOXIA製品を指名買いで、とりあえず128GB2本、256GBを1本。自宅でNASサーバを建てているのでUSBメモリの使用頻度はかなり低いのですが、M/BのBIOSアップデートやらなにやらで「あれば使う」といった感じだったので、本数を減らしつつ容量も充分なものに更新しました。
Gen1対応製品ということもあり、また「スティックSSD」ではなく従来型の、いわゆる「普通のUSBメモリ」なので、実測値でリード205MB/s、ライト54MB/sと性能はかなり控えめ。使用用途から考えれば気になるような部分ではないのですが、次に更新する時はスティックSSDになるかなぁとかなんとか。
「耳が遠い」というネガティブは無くなった様子:Amazon Echo Show 5 第3世代
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こちらはAmazonのブラックフライデーで購入。前世代を一時期使っていたのですが、ボイスコマンドの受け付けがあまりにも鈍い「耳が遠い」製品だった為、まるで使い物にならずに返品した経緯があります。第3世代ではその点が解消されたとの事で、改めて激突。
実際に使ってみると、ボイスコマンド自体はしっかり受け付けてくれるのですが、なんとなくタイムラグがあり、PCでいう所の「動作が重い」ような印象があります。使っているうちになんとなーく改善したかなと思うところはあるものの、このあたりは今後のソフトウェアアップデートに期待したい所です。
枕元に設置して目覚まし時計兼寝る前の音楽用として使っており、寝る前にオフタイマーをセットして音楽を流しています。最近はSpotifyのプロセカ系の音楽。AmazonMusicだけでなく、Spotifyや他のストリーミングサービスも利用できるのは良い点です。
echoシリーズだけでなく、Amazon製品はセールのときにアホほど値引きが入るので、どうしても今欲しいワケじゃなければ、セールを待って購入するのが上手なお買い物。
マットレスを包むように敷けるシーツ:ボックスシーツ
PC関係以外で良かったのがこのボックスシーツ。元々敷きパッドのようなシーツを使っていたのですが、四隅をゴムバンドで留めているだけなので結構ズレたりして難儀していました。そんな所で見つけたので試してみましたが、結果的には大成功。
完全にズレないというわけでは無いのですが、4辺全てを包んでいるような装着具合なので、多少ズレてもシワになることもなくしっかり保持してくれています。装着時は商品説明ほど簡単に出来るわけでは無いのですが、それでもズレが少なくなると思えば気にならん所。なんやかんやで追加で2枚購入し、洗い替えを確保して使っています。マットレス派の方にはオススメ。
ジュース代わりに翼を授かっています:Redbullエナジードリンク
最後にAmazonセールの度に購入していたレッドブル。タイミングにもよりますが、1本あたり150円くらいの価格で購入出来る事もあって、セールの度に2箱ずつくらいで注文していました。スーパーやドラッグストアでもここまでの値引きはそうそうお目にかかれないのと、下手すると1日数本のペースで飲んでたりする中毒状態なので、常に冷蔵庫に入ってないと手足が震えます。うそです。
レッドブルに限りませんが、こういった消耗品の類もAmazonセールが結構お買い得になるので、平常時からリストを作っておくと何かとお買い得になります。Amazon依存症はまだまだ治りそうにありません。
今年もあちこちで意識不明になって激突したお買い物、来年はどうなることやら
そんなわけで、今年のお買い物や使ったもの系のピックアップでした。レビュー記事を書いていない製品も掲載していますが、レビューするほどでは無いものの普段遣いしているものも結構あり、掲載しているもの以外でも色々とあったりします。
基本的には意識不明で衝動買いか、悩んでいる製品は3ヶ月待つかのいずれかでお買い物をするようにしているので、変なものが手元に来るのはあまり無いのですが、今年も結構良いものが手に入ったなぁと。前述の通り懸賞でも2本当選しており、もう私に幸運は訪れないかもしれないという不安要素すらあったりします……というのはまぁ置いておいて。
今年のお買い物で、PCそのものや周辺機器の置き換えが結構進んだので、これまで「なんか気に入らない」的なものが段々と整理されてきました。あとは机とデスクチェアが気になっているのですが、デスクチェアはともかく、机はなかなか良いものが見つからずにいつも悩んでいます。良い製品があったら、是非教えて下さい。
しかし今年も色々と激突したものです。お財布は常に火の車、というか火を噴いて枯れかかっています。5000兆円ほしいです。