焼津おもちゃ美術館に行きました
2月23日は富士山の日。
関東で育った私、子どものころは遠くに富士山が見えました。
小さいけれど美しいシルエットでした。
大人になって近くで見たのは
吉田からの富士山、五合目の富士山、伊豆からの富士山。
どれも素晴らしく、特に伊豆の富士は絶景です。
とにかく。
子どもと一緒に富士山を見に、静岡まで出かけました。
宿から海を見たいと焼津の宿に泊まりました。
・・・
・・・
・・・雨でした。うっすらシルエットも見えませんでした。
色々計画していたのに、風景をみるのも動くのもままならず、どうしようかなと宿にあるチラシを見たら、焼津おもちゃ美術館が近くにあるとのこと。
おもちゃ美術館とは初耳で、他にやることもないので期待せずに行くことにしました。
着いてみると。
建物の前で年配のおじさんが寒い中立っていて駐車場の案内をしていました。他県、遠方からも人が来ることを教えてくれました。
雨でいつもより来場者は少ないのか?それでも館内は親子連れでにぎわっていました。
ここからは中の様子を写真でご案内~
新しく木がふんだんに使われた建物でした。空間が広いです。
一階は図書館で絵本や児童書がたくさん並んでいます。
カフェもあって昼時は混雑していました。
ハンモックやキャビンみたいな小部屋もあって、子ども達は好きなところで思い思いに過ごしています。
絵本読みもしていて子どもが周りに集まっていました。
中2階があり、階段を半分上がると、椅子が並んでいて落ち着いて読める空間もありました。
本が豊富で、好きな姿勢でくつろいで読め、なによりきれい。こんな図書館が身近にあったなら、本好きの子どもが増えるにちがいない。
(建物が新しいというのもあるが、設備が最新で清潔に保っている)
10時から2,3階のおもちゃ美術館が開館します。
入場開始と同時に、子ども達は次々に上にあがっていきました。
ではおもちゃ美術館に行ってみます。
階段を上ると、それはまた驚きでした。
木でできた大きな船。木のボールの海。木彫りの魚。
周りは木のおもちゃであふれていて木の良い香りです。
大人も子どもも一緒になって楽しめるおもちゃです。
置いてあるパンフレットを見ると、おもちゃ美術館は全国にいくつかあるようで、各地の特長が施設の形に反映されています。
焼津はマグロや漁港が特長なので、お寿司屋さんごっこやマグロ解体ショーなんかもあって、とても楽しい。
初めて来た土地だけど、焼津のことがわかります。
テレビゲームやスマホが好きなイマドキ子どもは、意外と昔ながらのおもちゃにハマっていました。とくにコマやサッカーゲームは人気。
大昔から遊ばれているコマのポテンシャルを知りました。
ボードゲームやカードゲームといった、電動でもない遊びにも夢中。
自分の手や体を使うおもちゃは、まさに遊びの体験です。
人気のおもちゃは順番待ちになるけれど、子どもは放っておいても調整します。少し大人がつつけば、一緒に楽しく遊ぶものです。
こうして他者とかかわれるのも、不特定多数が訪れる場所ならでは。
そして、運営しているのは地元のボランティアの方で地域で子どもを見守るという良い関係ができています。
子どもが遊びに行きたくなる場所、だけでなく、やりがいや地域に貢献できる場所でもあります。(私も焼津市民だったら参加していたかも)
地元の人は市外の人よりも安く利用でき、外からも大勢のひとが訪れる施設は、地域を活性し魅力を発信できる一助になるでしょう。
私の焼津のイメージがこの施設によって変わり、何度も訪れたくなったように。
おもちゃ美術館がうちの近くにもあればいいな。
全国の市町村に1つずつあったら、スギの需要も生まれるし、地域を盛り上げられるし居場所もできる。良いことだらけだなあ。
(追記)おもちゃ美術館の原点の記事を見つけました。
なぜ美術館なのか?洗練されたおもちゃ。施設への想いが伝わってきました。