マガジンのカバー画像

ほんとの本

19
読んで印象に残った本、そばに置いておきたい本、目からウロコの本 個人的なレビューを掲載
運営しているクリエイター

#読書の秋2022

本を読むことの効果 memo

①時間は自在ーいつ開くかいつ閉じるか、ページをすすめる、ページにとどまる、もどるが自在である。 ②メタ視点ー自分の外側からの視点で書かれている。思考の枠の外から内(自分の思考)+外(他者の思考)をみることができる。 ③著者の想いと完全一致することはないが。共感、共鳴できるとうれしい。 ④気づきを得られる ⑤余裕がない読書ではない。余裕がない読書とは(期限がある、勉強のためなど意図的な目的がある、興味の対象と離れている) そのため落ち着きがある。思索しながら文章に浸れる

『拝啓 ○○殿』~私は旅の終わりに誰に手紙を書くのか?~

『拝啓 人事部長殿』という本を手に取る この本はひとことで言うと、 理想の人事制度を求めて旅に出たある人の旅の記録です。 内容を端的に言うと、 大企業トヨタに入社し、意図せず人事部に配属された著者が、疑問や閉塞感を抱え、サイボウズという自由な会社に転職し、他社の多様な人事制度を集め、自身なりの答えを見出す話です。 サイボウズは興味ありますが、その人事制度なら知っています。 本のボリュームも金額も大きいので、ただそれだけなら買って読もうとは思いませんでした。 あまり期待も

人類がシーラカンスに笑われる日

深海にひかれます。 想像もつかない過酷な環境の中で、独自の進化をして生き続ける生物たち。 古代から綿々と。少しずつ体の仕組みや生態を変えて環境に適応してきた生物たち。ダイオウイカの目に見下されているかのようで、人類の小ささを感じ、そのような人類の大先輩と自然への畏敬の念がこみ上げます。 あるときこんなタイトルの本をみつけました。 『ダイオウイカvs.マッコウクジラ』 帯には「オオウミヘビがクジラを襲っているのではない。クジラが美味しくいただいているのだ!」と。 こんな本を見

ポストコロナ時代を生きるすべての人への指針~ピュシスの歌を聴け~

新型コロナウィルスが世に広まってからもう2年半が経ちました。 世間でもある程度は慣れたようですが、まだまだ予測できない部分や浮上してきた様々な問題が片づけられていません。 世界中の人がこのウイルスとどう付き合っていくか、どう生きるべきか迷っているのです。そのような中で『コロナに打ち勝つ』『経済を回復させるべくアクセルとブレーキを』『相互扶助でなんとか乗り切ろう』以外の、本当に(ポスト)コロナ時代を生きるための指針になる本に出合いました。 「ポストコロナの生命哲学」 まずは著

学校の勉強って役に立たないのにどうしてするの?ー目からウロコの回答ー

誰もが一度は「学校の勉強」に疑問を持ったことがあるでしょう。 数学の方程式や理科の実験、これって日常でなんか役に立つの? 古文覚えたって昔の人と話しないよね? 宿題しなさいっていうけど何でやらなきゃいけないの? 自分自身、長年の疑問でした。 いつかこどもから質問されたときには、あいまいな返答で濁すだろうと思ってました。この本を読むまでは。 『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか』という本を読むきっかけは、書店で(なんとなく) ふと手にして(学校のことをかいているなあ) パラパラ