夕暮れどきのプノンペンの渋滞はひどく、クラクションは五月蠅い。あの帰路も車は遅々としてすすまなかった。溜息ととともに、サイドミラーをそこはかとなく眺めると、鏡のなかが黄金色に充ちていた。あゝ、いったい人はどこへと向かっているのだろうか。そびら側にはあんなにも光があふれているのに。
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KODO
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