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ほんのすすめ

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NPO法人読書普及協会理事長の読書垢。
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#わたしの本棚

SPECTATOR 2020 Vol.46

 たまには雑誌もよかろう。と思って、雑誌の紹介を書きはじめたら、前回もたまにはよかろうと…

KODO
3週間前
7

『時間と他者』エマニュエル・レヴィナス | 法政大学出版局

 『時間と他者』の裏には当然、「空間と自分」が居る。相対性理論で時間が伸び縮みするという…

KODO
2か月前
8

『ノウフク大全』髙草雄士著 | 創森社

 手前味噌ながら、たまには自分の本も棚に入れておきたいとおもう。『ノウフク大全』はNoteの…

KODO
2か月前
8

『寶』中林梧竹 没後百年記念展

 まいとし秋は農福連携技術支援者育成研修なるもので全国を飛び回っているのだけれども、今は…

KODO
3か月前
10

『問いの編集力』安藤昭子 | Discover

 よく過去の自分に本を贈るならという話があるけれども、私ならこの本を若気の至りしかなかっ…

KODO
3か月前
15

『リーダーの言語化』木暮太一著 | ダイヤモンド社

 かなり日本語、お上手ですね。  私の人生で最も言語化が難しいと感じたのは、初対面の日本…

KODO
4か月前
15

『経済の誕生』小松和彦・栗本慎一郎著 | 工作舎

 わずか二日であったが、松丸本舗が復活するというので、懐かしき本を求めた。そのうちの一冊が本書で、名著が故にひとに幾冊かあげてしまっていて、久しく手元になかった。  早速、北陸新幹線の共に読んでいると、異界からやってくるものが、いかに富へと化けたのかがよくわかった。近代日本は劣悪である。なぜ、劣悪かと問われれば、ひとえに一般化がひどいということにつきる。これは松丸本舗の傍らで行われていた松岡正剛校長の追突の会でも話題にあがっていたと思う。  では、どうすれば多様性を纏える

『賢人の視点』パウロ・コエーリョ著 飯島英治訳 | サンマーク出版

 コエーリョの『アルケミスト』は170ヶ国以上で読まれ、3億2千万部を突破した旅の物語になる…

KODO
5か月前
22

『「幸せなお産」が日本を変える』吉村正 | 講談社+α文庫

 怒り狂ったおじいちゃんが赤裸々に綴った文章が好きだ。  さらに云うならば、日本人なんだ…

KODO
5か月前
27

『トリックスターの系譜』ルイス・ハイド著 法政大学出版局

 まみーたこと大澤真美とのご縁は、農業帰りに、ふと葉山の海辺で話そうとなったのがきっかけ…

KODO
6か月前
24

『枕頭問題集』ルイス•キャロル著 | 朝日出版社

 『枕頭問題集』は文字通り、ルイス•キャロルが枕頭で解いた数學の問題ばかりを集めた一冊に…

KODO
8か月前
16

『タフティー•ザ•プリーステス』ヴィジム•ゼランド | SBクリエイティブ

 この手の「引き寄せの法則」を私のような中年男性が讀んでいると、或る種の恥ずかしさを感じ…

KODO
11か月前
14

『人は自然の一部である』渋沢寿一 | 地湧の杜

 過日、或る珈琲屋で家人が「その本、『何が自然の一部である』と書いてあるの」と訊ねてきた…

KODO
1年前
10

『科学と生命と言語の秘密』松岡正剛×津田一郎 | 春秋文庫

 私は松岡正剛が校長をされているISIS編集学校の卒業生になる。十年目の「離」なるコースを卒業(編集学校では退院という)したから、共読仲間とともに「十離」と呼ばれることもある。たまに老舗の居酒屋にて本で乾杯する仲だ。本書との出逢いはそんな十離仲間の「半分もわかっていなかった」というメッセージからはじまった。  思い起こせば、離に入院してからの数ヶ月はひどかった。幼い頃、病弱だった私は医者に幾度も「今夜が峠です」と云われてきたが、そんな私でも離の入院中は厳しいものがあった。極