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ロボット掃除機に学ぶ、人間の強さと弱さ

1ヶ月ほど前になりますが、ずっと気になっていたロボット掃除機を買いました。モバイルバッテリーなどで有名なAnkerというメーカーが出している「Eufy RoboVac 11S」という製品です。数あるロボット掃除機の中でも入門機というか、シンプル機能で価格もお手頃(タイムセールで¥ 13,350)。

結論から言うと、最高です。掃除機かけなくて良くなりました。
うちはおそらく他所様と比較しても狭い家ですが、ロボ大活躍してます。
多少値が張っても、もっと「楽できる家電」を調べて導入せねば、と。

しかし、それ以上に大きな収穫があったので、それを共有させて下さい。

我が家のスペック

一応、参考程度に。
僕、妻、娘(7)、娘(4)の4人家族。基本、在宅で共働き。家事は割と分担だが、お互いまめではなく、騙し騙しやるタイプ。家はわりと散らかっている。ロボが来る前は、掃除機はほぼ毎日かけていた(ざっと)。多分、そんな広くないかなり古い一戸建てをすこしづつ直しつつ暮らす。

ロボが掃除をするために、人が掃除する

ロボット掃除機は便利です。放ったらかしで部屋を掃除してくれます。タイマー機能で寝ている間にも働いてくれます。その分、僕らは好きなことができる。

しかし、所詮はロボット。2021年のロボット。Amazonで1万5千円。できることは限られています。基本は、簡単な掃き掃除になります。ですので、ある程度、床の上を片付けないと掃除ができないのです。

例えば、消しゴム程度の大きさのものが落ちていると、ゴミの吸引口に引っかかって止まる。髪留めのゴムなんかもそうです。それらを拾って片付ける必要があります。

部屋によってはそこから出ていかないようにドアを締めたり、ドアがなければ物を置いたりと、工夫が必要です。

つまり、家具の配置などなど、部屋をロボット掃除機が掃除しやすい環境にする必要がある。ただただ掃除をしてもらうにも一手間必要なのです。特に小さい子供がいると小物がたくさん落ちてるので大変(だと思うけどお宅はいかがでしょうか?)。

その手間を掛けても余りある価値

「そんなに面倒なら必要ないわ」という声が聞こえてきそうですが、いえいえ、そうでもありません。

ロボット掃除機が来て、妻は良くこう言うようになりました。

「あなたは変わった」

僕も普段から掃除機をかけたり、子供たちが散らかしたものを片付けたりというのはしていたのですが、家が片付いていなくても全然平気な人間でして、基本、散らかっていました。

それが、ロボ以降、”部屋の床には物が落ちていない状態”が続いています。そして、ロボの掃除面積を増やすべく、日々、ゲームのようにそれを考え改善し続けています。例えば、高さが7センチ程度あれば家具の下にも入っていけるため、そういった棚を用意したり高さを調整したり。

先述した通り、僕は日常的に掃除をする人間ではないのですが、年に何回かモードに入って徹底的にやるタイプ。多分。

その特性を、ロボ掃除機が刺激し、呼び覚ましているという感じです。流行りのゲーミフィケーション、いわゆるゲーム化、イベント化ですね。掃除が遊びになったという。

これが2万円弱で手に入るのは安すぎます。僕にとっては。

ロボのポンコツさも一役買っている

さらに興味深いのは、ロボットの融通の効かなさです。例えば、購入直後。ちょっと気を抜くと風呂場に入り込んで排水口のくぼみにハマって息絶えていた、というような事件が何度かありました。

まるで、生後数ヶ月の赤ちゃんのように、消しゴムや髪ゴムの誤飲等々、こちらの不注意で重大な事故につながることもあるため、なにかと配慮が必要です。導入初期は気がつくと「ピーピー(異常アラートの電子音)」言ってました。

しかし、この「手がかかる感じ」が良い。きっと。

最近ネットで見かけた、心理学的な話し。人は(適度に)世話を焼けば焼くほど、何かをしてあげればしてあげるほど、その人のことを好きになるというのです。子供やペットで考えてみればなんとなくわかるでしょうか?

逆に、そういう状況から期待を裏切られると「あんなにしてあげたのに」と激昂する人もいます。それもやはり愛情の裏返しと言うか、好きが大きくなってその反動で怒りもデカくなるのかと。

なので、このある程度手がかかるロボ、使っていると徐々に愛おしくなってくるのです。そして、彼は決して裏切らない。なにかトラブルがあれば、それは大抵こちらに否があります。

ロボット掃除機がいることで、僕は(掃除の潜在スペックが引き出され)強くなれる。そして、こちらが手をかければかけるほど、ロボはそれに答えてくれる。なんという計算され尽くした仕組みでしょう。

まとめ

ちょうど「ペットがほしい」といっていた子供たち、トップ画像のようにロボに絵を書いて「はむちゃん」と命名しました。かわいい。妻も大喜び。Twitterの公式アカウントも反応してくれました。

愛することで、弱さを補い合い、共に強くなれる。まさに20世紀の近未来ノンフィクションが描いてきたん人間とロボットの理想の関係ではないでしょうか?しらんけど。

ロボット掃除機、おすすめです。

ここまで読んだなら、せっかくなんで1曲聞いていって下さい。


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