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【読書記録】⑤まず理解に徹し、そして理解される
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
これまでに人間関係について学んだもっとも重要な原則を一言で言うなら、「まず理解に徹し、そして理解される」ということだ。
読む、書く、話す、聴く、これらはコミュニケーションの四つの基本である。あなたはこれらの四つのうち、どれにどのくらいの時間を費やしているだろうか。効果的な人生を生きるためには、コミュニケーションの四つの基本をうまく行える能力が不可欠なのである。
私が、普段使っている時間……。
圧倒的に読み書きな気がする。2倍速でながら聴きのVoicyと、同時に発生する「ねぇ、おかあさんみて!マイクラでね、これ作ったの!」を含めると割と聴くも入っているかもしれない。仕事をやめてめっきり話す機会が減ったな~。まぁ、その分書いているからいいけど。
相手が心を開き信頼してくれるような人格を土台にして、相手に共感して話を聴くスキルを積み上げていかなくてはならない。
聴くスキルか。
割とみんなペラペラ自分の事を私に語ってくれることが多いなぁ。
おそらくヘビーな話も普通に聞けるからだろう。(友だちが事故死したとか、うつ病とか、愚痴とか、流産とか、ワクチンとか、レイプとか、哲学とか、障がいとか、安全な食品とか、詐欺とか戦争体験とかいろいろと……)
人の話はおもしろすぎる。
そして、言う。「こんなことまで、話すつもりじゃなかったのに!」
まぁ、いろいろ話してくれるけど、私にはネガティブケイパビリティが足りないらしい。きっと、私はカウンセリングより、コーチング向きなのだろう。共感していない。寄り添い不足。共感性より好奇心が勝つ。
これじゃあ、ダメらしい!
自分が正しいのだと思い、自分の自叙伝を押しつけようとする。まず自分が理解されたいのである。会話しているようで実は独り言を言っているだけなのである。だから、相手の内面で起きていることを理解できずに終わってしまう。
おぅ。
まさしく今まで聞いてきたいろいろな話は自叙伝!私だって自叙伝語り好きだ。だって、自分の体験から自分の心が動いたことしかシェアなんてできやしないから。そりゃ自叙伝を語りたくもなる。でなきゃ毎日note更新なんてしていない。書き出さないと自叙伝がみえてこない。
いくらか自叙伝のパーツが集まらないと自分という人格が理解できないから。私は、まず自分を一番に理解したい。(どうやら第4章からの私は分が悪いようだ)
相手の話を深く聴くには、強い安定性が必要になる。自分自身が心を開くことによって、相手から影響を受けるからだ。傷つくこともあるだろう。それでも相手に影響を与えようと思ったら、自分もその人から影響を受けなければならない。それが本当に相手を理解することなのである。
なかなか、レベルの高いことをおっしゃっている。
私は、人の話を聴く時に自分の気持ちが引っ張られないようにしている。(めんどくさいから)でも、自分も一緒にその立場になれるぐらい共感できると、相手にとってはとっても嬉しいことなのだろう。
確かに、私も過去に友だちの前で大泣きした。今まで言えなかった家庭の事情や障がいをもつ父親に振り回されてきた人生や、お金がなくて保育学校に通えなくなりそうで3者面談で号泣した日などをぶっちゃけた。親身に聴いてくれた友だちには感謝だった。あれで、私は変わった。別に友だちは何もしていない。ただ、静かに聴いてくれただけ。でもすっきりした。ずっとたまっていたモヤモヤが実は何てことはないんだ、人は他人のことなんてそこまで気にしないもんなんだってわかった。
辛い時には、一緒に泣いてくれる子もいたけど……いたんだけど私にとってはそれはいらなかった。あなたが泣く必要はない、これは私の問題だとすごく冷静に観察する自分がいた。「この課題を乗り越えるのは、私。」という強い自負があった。あの時から傲慢だった。できれば私に解決策を教えて欲しい!と。身近な友達は解決策をもっていなかった。恵まれている子には同じ悩みすらなかった。(きっと、違う悩みはあったのだろうが、気づく余裕もなかった。自分で精一杯だった。)
解決策らしきものをもっていたのは、いつも本だった。ここで誰かに甘えられたのなら、また違った人生だったのかもしれない。
強い安定性っていうのは、もしかしたら静かに聴けること。傾聴のことだろう。それができるには、心の余裕がいる。ブレない信念も。
私たちはえてして、自分の過去の経験、いわば「自叙伝」を相手の話に重ね合わせてしまうため、人の話を聞く際に次の四つの反応しがちになる。
・評価するー同意するか反対する
・探るー自分の視点から質問する
・助言するー自分の経験から助言する
・解釈するー自分の動機や行動を基にして相手の動機や行動を説明する
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これは、自分で意外とわからないものだ。
普段の会話を隠し撮りしてもらって、後から自分で見てみると赤面するやつだ。「えー!私めっちゃ探ってるぅ!」とか、「おや、僕はアドバイスしがちだな。」とか。そんな自分はみたくない。
それでも、この著者は言うのだ。
多くの人にとって、「まず理解に徹し、そして理解される」習慣は「7つの習慣」の中でもっともエキサイティングな習慣であり、すぐに実生活で応用できるものである。
きたー!エキサイティングポイントですって。
いやいや。何がexcitingなのですか!?
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(ちなみに、これは私が勝手に考えた物語です。
本にはアイドルじゃなくて自動車整備士になりたい息子の話が出てきます。本物が気になる方はそちらをご覧ください)
で、excitingしてみると
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お父さんが変えたのは、返し方。
ただただ、オウム返しをするだけ。
「アイドルになりたいの!」
「アイドルか。こういう人たちか?」
「私のなりたいのは違うアイドルなの!」
「違うアイドル?」
「そう!実は○○なの。」
みたいな感じで、ただ相手の言ったことをそのまま返すだけ。
これで、娘の方はぐんっと話しやすくなるのだ。娘はこのアイドルになりたいと思ったきっかけがあるのだ。それが、実は父親との思い出につながっていくのだが、そんな妄想話は割愛する。
これのどこがexcitingなんだ!?
本心から理解したいと思って相手の言葉を自分の言葉に置き換え、相手の気持ちも言葉にできれば、その人の心に心理的な空気を送り込むことができる。相手が自分の考えや感情を整理する手助けもできる。
人が本当に傷つき、深い痛みを抱えているとき、心から理解したいという純粋な気持ちで話を聴いてやれば、驚くほどすぐに相手は心を開く。その人だって胸の中にあることを話したいのである。とりわけ子どもは、心を開いて自分の思いを打ち明けたい気持ちでいっぱいなのだ。そしてその切実な思いは、友だちよりも、実は親に対して向けられている。
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ここでバカにしたり否定したら、この子はこんなに心の中を見せてくれることはないだろうから。
子どもの心は繊細だ。
だからこそ、目線をなるべく合わせて一生懸命理解しようと努める。
これは、きっと私の特技だ。
公園でたまたま出会った子どもの拙い話し方でもきちんとわかる。
子どもは大人たちに伝えたくても、語彙が未熟で伝えたいことの半分も表現できない。言葉では。だから知ろうとするんだ。わかろうと!
人の話を深く聴けるようになると、とらえ方は人によって大きく異なることがわかってくる。そしてその違いこそが、相互依存の状態において他者と力を合わせて何かをするときにポジティブな効果を与えることもわかってくる。
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あなた自身に起こる変化にも注目してほしい。周りの人たちへの理解度が深まるにつれ、その人たちの人間的価値が見え、敬虔な気持ちを抱くようになる。他者を理解し、その人の魂に触れることは、神聖な場所に足を踏み入れるのと同じなのである。
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お互いを知るために、まず相手のことを理解しよう。
excitingはこれかもしれない。
まさに、恋が始まるエキサイティングポイントだ。
そう、相手の好きな食べ物を知ることからなのだ。
家庭の中に何でも話し合えるオープンな雰囲気があれば、問題になりそうな芽はすぐに摘み取れる。たとえ大きな問題が持ち上がっても、家族同士の信頼口座の残高がたっぷりあれば、対処できるのである。
いろいろ書いてきたけど、結局はあなたの目の前の人と丁寧に向き合えているかどうか。これにつきるのだろう。
さぁ、そろそろ5章も終わる。
いつものワークが始まる。
①信頼口座が赤字になっている相手を選び、その人の立場に立って現状を眺め、気づいたことを書く。次にその人と会ったら本気で理解するつもりで話を聴き、書いた内容と比べよう。相手の視点に立って会話できていたか?
……。脳内シュミレーションしかできませんが、こういうことだろう。
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②共感とはどういうことか、身近な人と共有する。その人に、「共感して話を聴く練習をしたいから、私の様子を一週間観察して、フィードバックをしてくれないか?」と頼んでみる。その人はあなたの態度にどんな印象を持っただろうか?
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③人々が話をしている様子を観察する機会があったら、両耳をふさいで数分間眺めてみる。言葉だけでは伝わらない感情をよみとることができるだろうか。
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④今度誰かの話を聴いていて、つい自分の経験談、自叙伝を持ち出し、質問して探ったり、自分勝手な評価や助言、解釈をしてしまったら、素直にそれを認めて謝る。これが、信頼口座への預け入れになる。
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⑤今度自分の意見を述べるとき、共感したうえで行ってみる。相手の考え、立場を相手以上にうまく説明する。それから、相手の視点に立って自分の考え、立場を説明し、理解してもらう。
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相手を100%理解することはできないけれど
理解する努力をしてみることが大切だよね。
だって、みんな自己中心的だから。
それぞれの世界をもってるから。
第5章おわり。
まだまだ続く~。