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慣れてくるまで、書いて学ぼう。

心が揺れていたり、感情がかき乱されて飲まれている時には、本当にいい文章は書けないものです。

言語は、左脳の領域。
感情は、右脳の領域。

それらを統合して、バランスを取りながら、読み手の存在も感じながら優しく文字を紡いでいくこと。それができるようになるまでは、書き続けるしかないのでしょう。何度でも。特に前頭前皮質あたりに刺激を入れながら。

毎日書いていると、そりゃあいろいろあるもので、はらわたが煮えくり返る日だって、猛省の日だって、めちゃくちゃハッピーな日だってあるものです。その日の記録をそのまま書いてもいいのですが、それって……

誰が得をするのでしょうか?


もちろん書いている自分は、スッキリします。モヤモヤしたものを外に出せるので。だから、ある人は書きます。ある人は愚痴を言います。ある人はぬいぐるみに八つ当たりをするのです。

ただ、それを見せられている時、「わかるぅ!」ってなるのでしょうか?そんな日もあるよねぇってなるだけでしょう。静観か、傍観か、無関心を装うか、好きな人や知っている人なら何とかしようとするかもしれません。

私は、自分の心の中で全部やってみました。そして気づいたのです。これは、ドキドキする心をなだめないと先に進めない、と。特に女は引きずるのかもしれません。なぜなら、よく見ると漢字には女が入っているから。
「嫉妬」「女々しい」「好き嫌い」「怒り」「妄想」など。

私は、自分中の感情的部分をなだめて、冷静さを引っ張りださなければいけません。そうすることでバランスのよい文章を紡げそうです。

だとしたら、感情をコントロールする方法を学べばよいのです。
心理学者ダニエル・ゴールマンはエモーショナル・インテリジェンス(EI)という概念を提唱しています。

EIの5つの構成要素

1.自己認識(Self-Awareness)
自分の感情や状態を正確に理解し、その影響を認識できる能力です。自己認識が高い人は、自分がどのように感じているかを理解し、その感情が行動や判断にどのように影響しているかを把握することができます。これは他者とのコミュニケーションを円滑にする上で非常に重要です。

2. 自己管理(Self-Regulation)
感情をコントロールし、衝動的な行動を抑え、冷静に対応する能力です。自己管理ができる人は、ストレスやプレッシャーの中でも落ち着いて行動し、感情に振り回されずに物事を進められます。

3. 動機付け(Motivation)
感情に左右されず、目標に向かって前向きに取り組む力です。EIが高い人は、内的な動機に基づいて行動し、困難な状況でもやる気を失わず、粘り強く努力し続けます。

4. 共感(Empathy)
他者の感情や視点を理解し、尊重する能力です。共感力が高い人は、相手の立場に立って考えることができるため、対人関係において信頼関係を築きやすくなります。

5. 社会的スキル(Social Skills)
効果的に他者とコミュニケーションを取り、協力し合いながら目標を達成する能力です。EIが高い人は、チームをまとめたり、対立を調整したりするのが得意で、周囲との良好な人間関係を維持します。

これらを見ていくと、何だか冷静に考えられそうな気がしてきました。でも、実際はどう鍛えればよいのでしょうか?


EIを高めるための方法

エモーショナル・インテリジェンスは、意識的に鍛えることができるスキルです。以下の方法で、日常生活の中でEIを高めることができるそうです。

  1. 自己反省を習慣化する
    日々の行動や感情を振り返り、自分がどのような感情に支配されていたか、どう対応したかを分析できるようになります。

  2. 感情のトリガーを把握する
    自分がどのような状況で感情的になるかを把握し、そのトリガーに対して事前に対応策を準備しておくことができるようになります。

  3. リスニングスキルを磨く
    相手の話をしっかり聞くことで、共感力を高め、相手の感情に寄り添うことができます。

  4. 瞑想やマインドフルネスを実践する
    自分の感情を客観的に観察する習慣を持つことで、自己管理能力が向上します。

要するに、毎日書いて、感情が揺れたら冷静に観察して、人の話を聴きながら、時に座禅を組んで頭を空っぽにしてみると。
どうやら、天から見ているもう1人の私を産み出す練習のようです。

今まで私は素直に感情をそのまま文章に載せていました。それで、傷ついてしまう人がいるとも知らずに。そこから俯瞰したり客観視することを学びました。まだまだ下手な文章です。感情的になると、ガンって伝わりはするけど、後味が悪いものです。もっとなめらかなスープのような文章もかけるようになると、上達していきそうです。

毎日少しずつ。
一歩一歩。
カメの歩みかもしれません。
できるウサギはすでに頂上で喜んでいます。
あそこに嫉妬する気持ちは手放して、
「次はぼくの番だ!」って自分を励ましながら、
それでも、前へ。


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