![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/134602123/rectangle_large_type_2_d2cbe1c631a4371411d622f42880852c.png?width=1200)
全力で嘘をついた日
母のおでこに1か所だけ。
ちょうど眉毛と眉毛の間から2㎝ほど上に。
もう、大人だからニキビなんて
かわいい言葉を使えません。できもの
ぷちっと
いくら
とにかく、できてしまったものは仕方ありません。
前髪で隠しておきます。
誰にも気づかれませんように……。
いや、待てよ?
おもしろいかもしれません。
むしろ家族になら公表しても。
(ここで海の珍獣ハンターの血が騒ぎだします)
旦那に、
「ねぇ、見て見て!第三の目!」(にんまり)
と、前髪をあげて見せてみます。
なんだか、ほほえましく仏のような顔で
スルーされた気がします。
近くにいた息子は何事かっていう顔を
しているので、仕方なく説明します。
「お母さんのおでこに、
目ができちゃったんだよ。ほら、みて!」
彼らはまだまだ小学生。
そんなニキビができるような肌をしておらず
つるつるのすべすべなのです。
この存在すら知りません。(羨ましい)
「これね、第三の目みたいでしょ。飛影とか。」
(旦那にしか幽遊白書は通じなかった。改めて)
「えっと、プリンみたいに。」
(ワンピースなら通じるであろう)
![](https://assets.st-note.com/img/1710980832671-ZHuAMRSie0.jpg)
そんな風にふざけてたら
次男が
「え!それ本当に見えるの!?」
と無邪気な質問をしてくるではありませんか。
しかも割と本気で疑問をもっている。
そうきたか。
母は、全力で答えましょう。
「うん!バッチリ見えるよ!」
……。
この全力がイケなかった模様です。
「それじゃあ、嘘だね(笑)」
嘘をついてはいけません。
そんなルールがこの世の中にありますが、
こんな丸わかりの嘘もいいじゃないですか。
楽しいし、場が和むし。
嘘つきって言われてもいいや。
私には家族の雰囲気づくりの方が大事だから。
こどもたちが笑っていられる世界を
今日もまたつくっていこう。