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読書本まとめ

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和の読書記録です。本からの気づきをいろいろ書きます。
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2024年8月の記事一覧

【読書記録】宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み

自分の強みを宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれるらしい。 どうしよう。宇宙兄弟を全巻は読んでいないし、FFSとかも初めてだ。 そんな私でも理解できるかしら。 私はムッタだった。無料の簡易診断をしたら。 そうか、そうか~? まぁ、人は多面的な生き物だから、そういう面もあるだろう。 夫は宇宙兄弟を読んでいる。だから、私がムッタだったと言ったらマンガの後半のムッタだったら、あてはまるかもね。って言われた。後半とか知らない。これはもうマンガを読むしかないのだろう。 いや、簡易版じゃ

【読書記録】本を守ろうとする猫の話

物語自体は一気読みでした。児童文学を楽しんでいる感じ。だけど、裏にある本の知識はすごいんだろうな、そんなことを感じさせてくれる本。 帯には、21世紀版の「銀河鉄道の夜」とあった。ジョバンニ?もう一回読み直そう、忘れているのに気がつきます。 シェイクスピア、デュマ、フッサール、ゲーテ、スタインペック・・・・・。あぁ、ちょっと手が出せないなあ。 でも、最後にはガルシアニマルケスの「百年の孤独」を手にしたくなりました。最近文庫本で本屋でよく見るし、私もその、わけわからないのを感じ

【読書記録】質問の一流、二流、三流

ChatGPTなど対話型AIチャットツールや、AI画像生成ツールなどが出てきてますます、人間側が「何を問うか?」が大事になっているように思います。 ちょっと前までは、Google検索にどういうキーワードをどれだけ入力するかが肝だったけど、今は質問。これほどまでに発達したのには、デジタルデータがウェブ上に溜まってきたおかげです。集合知がそこにあるのです。 たんなる情報は、ChatGPTに聞けばいいのです。 でも、実際に日常生活で使えそうな質問とその裏にある人の気持ちにまで言

【読書記録】二人キリ

昭和の猟奇殺人「阿部定事件」なんて知らなかった。この事件を普遍的な純愛につなげた評伝小説。事実をもとに、ここまで昇華させた村山由佳さんが凄すぎる。 事実には、お定さんが名古屋にいたのかどうかは知らないけれど、この小説の中には、名古屋の遊郭の場面が出てくる。この辺りで名古屋弁が沢山出てくるので、こんな風には言わないなぁとか思いながら読んだりもしたけど、キャラ立てするならここまで言わせるのはありなのかもしれない。 「あんたにはこれが似合うんじゃにゃーの?」と。 にゃーにゃーみゃ

【読書記録】プロだけが知っている 小説の書き方

書く仕事についていろいろな本を読んできたけれど、ライターさん向けが多かったなぁと振り返りました。こっちの本は、小説家さん向け。この本の作者、森沢明夫さんの作品はあまり知らなかったので、何か読んでみてから実用書を手に取った方がいいかもしれないと思い、 これを読んでみました。なんか、ほっこりする作品でした。 それでは「小説の書き方」、つまり裏側を見ていこうかと思います。 ここまでバラして大丈夫?担当編集者さんに、まじめに心配されたそうです。こんなに内情をバラしたらライバルが増

【読書記録】鹿の王 上下巻

おもしろかった。すごい、これは児童文学なのか? 作者は、上橋菜穂子さん。名前は知っていたけど、長いシリーズものだったから手が出せていなかった。「鹿の王」は上下巻だからいけるかなって読み始めたら、2日間であっという間に読み切れた本だ。 この方の読んできた本もすごい。文化人類学者かぁ。だから、この本も森の中の描写がきれいだったり、香りの感じ方、人の体の中と社会の共生というテーマのコラボを思いつけたのだろう。それを物語におこすって……かなりの労力。「鹿の王」は3年かかったという。