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【勘違い夫】「次は育休取らないで」と妻に言われた〈失敗#11〉子どものこころ専門医なのに失敗子育て


結論:男性育休は、取るかどうかではなく、どう過ごすかが大事



登場人物

私 30代 子どものこころ専門医
妻 30代 保健師
長男 小学5年生
長女 小学2年生


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男性育休を取得して浮かれる


長女が生まれて4-7ヶ月の間、私は育児休暇を取得しました。

勤めていた部署は女性医師が多く、私もそれに便乗して、育休を取得しました。



女性の多い職場なので、みんなからは好評をいただき、育休を取るだけで少しチヤホヤされる気分。

妻も、「本当に育休取れるなんてすごい。」と褒めてくれました。

この時点で、私は「自分はなんて素晴らしい育児パパなのだ」と有頂天になっていました。


授乳のため妻を追いかける


妻は、完全復職ではなく、パートタイムのような働き方でした。

理由の一つは、長女が母乳しか飲んでくれないことです。

「ミルクを飲んでくれたら楽なのに…」と嘆きながら、授乳の時間になると妻の職場に連れて行く。

おっぱいが終わると、一旦家に帰ったり、近くの公園でシートを敷いて遊んだり。




あとで牛乳アレルギーであることが判明するのですが、そんなことは梅雨知らず。

男は育休取っても、おっぱいは出せない無力さを痛感しました。


育休の過ごし方


育休中、運動不足になりそうなので、スポーツジムに通うことにしました。

30分かけて行き、1時間トレーニングして、30分サウナに入って、帰ってくる。

合計で2時間半ほどかかります。


おかげで、レッグプレスで100kgを上げられるようになりました。



その間、長女は妻が見ています。


これが第一の失敗でした。



私は、必要なことと考えていました。
短時間なので問題ないと考えていました。


育休を取って、筋トレもして、妻に褒めてもらえると思っていたら、、、

刺すような白い目…

妻にはそのような自由な時間がないわけです。

当時はそんなことにも気づかない私。
私が家にいる時間が増えて、妻も喜んでいるに違いないと思っていました。



育休中の出張


私は、地方の病院にしか勤めたことがないので、いつか都会の病院を見て回って、将来の勤め先の参考にしたいと思っていました。

そして、私は育休期間こそチャンスだと思い、1週間の個人出張にでかけます。

専門の現場が見られて、人生で貴重な機会になりました。


出張先から、喜んで電話をかける私。
妻もニコニコ微笑みながら、話を聞いてくれました。





しかし、実際は、妻は子ども2人を抱えてワンオペ。

ニコニコだけではない、いろんな感情が渦巻いていたようです。


失敗育休


育児休暇は、3ヶ月で終えました。

仕事に復帰して、私は仕事中心の日常に戻って行きます。

子育てを体験でき、家族との濃密な時間を過ごすことができ、大成功と思っていました。


ある日、

長女「弟がほしいー。」

私「じゃあ、そのときは、育休とるね。」

妻「取らないで。あなた何したか覚えてないの?」

私「え?」


「育休取ったのに、家にいなかったでしょ。」

「ジムに行ったり、旅行に行ったり。」

「家にいるときも、私にはダメと言っていたのに、スマホを見たり、テレビを見たり。」

「子育ての大変さがわかれば十分。」

「次は、育休取らないで。」


当時は、まさかこんな結末になろうとは…と思っていました。


こうして書いて振り返ってみたら。確かに私の自業自得なのがわかります。


でも、次の機会があれば、やっぱり育児休暇取りたいので、それまでに妻に認めてもらえるよう、姿勢を改めて生きます。

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