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IFCAユースサミットのご案内

代表の長瀬が2018年からSA(サポーティブアダルト、応援するおとな)をつとめる社会的養護(様々な事情で保護者と離れて暮らす子どもの育ちを社会的に支える営み)の当事者参画を進める団体IFCA(International Foster Care Alliance)のユースサミットのご案内です。

午前がアメリカで活躍する当事者ユースによるワークショップ、午後が日本のユースによる渡米報告やパネルディスカッションです。
アメリカから招へいする二人のユースは、プロフィールをご覧いただくと分かるように、日本ではまだない取り組みや十分なされていない取り組みの中心で活躍されている方たちです。長瀬は今年参加できないのですが、いつもアメリカで活躍するユースたちからは多くを学びます。

午後のサミットは、日本のユースたちも多く発信します。今年のテーマは、「子どもの権利」。実は、この5年くらい?子どもの権利プロジェクトでは、ユースのリーダーシップのもと、社会的養護で育つ子ども・若者のための権利章典をつくっています。
こちらの記事をご覧ください。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0407d55f60a60de146b35df756d6c5d2ea57378?fbclid=IwY2xjawIVhzdleHRuA2FlbQIxMAABHXWWggtsfKOgBe--unDlFyPLd3-GsSmi-Z1xXFRnYZTC31Z25TvmiIe91Q_aem_Xm4I5SemKvn0ECBxRv-lrQ
渡米報告とともに、ぜひユースの声をきいていただけたらと思います。

そして、今年は前夜祭で、長瀬も著作から多くを学ばせてもらっている松本俊彦先生とIFCAユースがコラボします。詳細は下記へ
▶︎参加申し込みフォーム URL: https://ifcayouthzenyasai.peatix.com/
こちらはオンラインですので、ぜひご参加くださいませ。
前夜祭のチラシのリンクは→https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:US:bf83159f-2276-4e89-a1c7-6868de532976

では、まずサミットのご案内から
▶︎参加申し込みフォーム URL: https://ifcayouth2025.peatix.com
サミットのチラシのリンクは→https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:US:a859af23-10c8-459b-a08f-0700f1da10d3

ユースが描いた絵がすてき

日時:3月8日(土)
会場: 日本財団ビル◎[東京都港区赤坂1丁目2番2号]
https://www.nippon-foundation.or.jp/who/access

[午前]
ふたりの米国スピーカーによるワークショップ
午前 9時30分開場 10時から午後12時まで
参加費:一般 4,000円 賛助会員 3,000円 

◉ベロニカ・クラプニックさん
ご自身のストーリーとウェルビーイング、belonging (帰属)について
~ 日米ユースと参加者ともに考える

◉レイダ・ガルシア・グリーンウォルトさん  
日常生活における倫理的ジレンマと道徳的傷害(Moral Injury)

『道徳的傷害』とは何かを理解するために、社会的養護の当事者ユースが実際に直面する可能性のある日常の課題を『倫理的意思決定』の方法を使って解決するグループエクササイズを行います

[午後]
日米ユースサミット
午後 12時45分開場 1時から4時30分まで 
参加費:一般 3,000円  賛助会員 2,000円 

渡米報告
2024年10月に渡米したIFCAユースチームが初めての正式な報告を行います。コロラド州での10日間の視察旅行から学んだこと、体験したことを5人のユースが発表します。 Suzu(東京)・Yuki(東京)・牧村祐志(東京)・矢部詩紋(関西)・佐藤ほのか(札幌)

米国の当事者スピーカーによる基調講演  (逐次通訳あり)

ベロニカ・クラプニック (ニューメキシコ州)自分の経験を政策に反映した事例を中心にお話します
レイダ・ガルシア・グリーンウォルト (イリノイ州) 社会的養護の当事者の権利と尊厳について語ります

パネルディスカッション

IFCAの地域チームを代表して、日本チームの新規ユースメンバー数名と米国ユースが、「社会的養護の経験の中で守られた権利・守られなかった権利」をテーマに、パネルディスカッションを行います。

【米国スピーカーのご紹介】

◉ベロニカ・クラプニックさん
ホピ族の部族員であり、へメズ・プエブロとディネ族の血統を持つ ベロニカ・クラプニックは、地域、州、国、そしてまもなく国際的な児童福祉コミュニティにおける児童福祉ユースおよび部族アドボケイトです。現在、ニューメキシコ州のゲイル・チェイシー下院議員のリーダーシップ分析官、またCASA Firstの取締役副社長を務めています。ベロニカは、ニューメキシコ州全域で、経験に基づく専門家中心のリソース、政策、立法、研修の開発と実施に尽力しており、また、全国の若者たちに直接ピアサポートとメンタリングを提供しています。ベロニカは、部族の子どもと家族の保護の拡大と強化、連邦インディアン児童福祉法の保護、そして全国的な社会的養護の必要性の安全な削減に向けた取り組みが評価され、2024年度ケーシー・チルドレン・アラムナイ優秀賞を受賞しました。ベロニカは、児童福祉制度に直接影響を受ける人々、特に部族社会の人々のロールモデル、そして支援的なメンターとなり、熱心に声を上げる存在となることを目指しています。

◉レイダ・ガルシア-グリーンウォルトさん
レイダ・ガルシア-グリーンウォルト は、イリノイ州エバンストンのユース・アドボカシー・モラン・センターで、犯罪歴救済弁護士として活躍しています。法律、ソーシャルワーク、研究の分野で豊富な経験を持ち、子どもの権利と社会正義の熱心なアドボケイトでもあります。レイダは、シカゴのロヨラ大学ロースクールで法務博士号およびシビタス・チャイルド・ロー・フェローを取得し、さらにイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校でリーダーシップと社会変革を専門とする社会福祉学修士号を取得した法律の専門知識と深い思いやりを兼ね備えた弁護士です。 彼女のキャリアは、家族法や少年法の対象となる子どもたちなど、社会的弱者の生活改善への献身的取り組みで形作られてきました。最近では、児童福祉の文脈における「モラル・ インジュリー(道徳的傷害)」と、社会的養護下の若者が法的擁護求める権利についての研究を発表しました。

[第2部 日米ユースサミット by IFCA日本チームと米国スピーカー
2024年10月に渡米したIFCAユースチームが初めての正式な報告を行います。コロラド州での10日間の視察旅行から学んだこと、体験したことを5人のユースが発表します
 Suzu(東京)・Yuki(東京)・ 牧村祐志(東京)・矢部詩紋(関西)・
 佐藤ほのか(札幌)

米国の当事者スピーカーによる基調講演 (逐次通訳あり)
ベロニカ・クラプニック
(ニューメキシコ州)自分の経験を州の政策に反映した事例を中心にお話します
レイダ・ガルシア・グリーンウォルト
(イリノイ州) 社会的養護の当事者の権利と尊厳について語ります
IFCAの地域チームを代表して、日本チームの新規ユースメンバー数名と米国ユースが、「社会的養護の経験の中で守られた権利・守られなかった権利」をテーマに、パネルディスカッションを行います。

《 日米ユースサミット前夜祭 》
「松本俊彦先生に聞く! 生きるための依存と、社会的養護を経験した若者」▶︎参加申し込みフォーム URL: https://ifcayouthzenyasai.peatix.com/

《 日米ユースサミット前夜祭 》
「松本俊彦先生に聞く! 生きるための依存と、社会的養護を経験した若者」日時:3月7日(金)午後6時から8時まで
参加方法: Zoomでのオンライン参加
参加料:
Zoom でのライブ参加 2,000円(1時間の講演+ユースたちとの対話)
*オンデマンド配信の視聴 2,000円(*1時間の講演のみ)
経済的な支援が必要な方 (上記のいずれの参加方法でも) 1,000円
当事者ユースは無料
イベントの対象者:社会的養護を経験した若者たち、そのサポーター、社会的養護に関心のある人たちなど、ご興味のある方ならどなたでも

講演の内容:
・家庭での不適切養育や保護後の社会的養護についての関わりやこれまでの臨床、考えてきたことを通じて、生き延びるための「依存」や、日常生活の中の「良い」「依存」や、そうせざるを得ない状況についてお話いただきます
・ 講演を通して、社会的養護を経験した若者たちが、自分の人生をより生きやすくなるための知識が得られます
・また、社会的養護と松本先生の臨床のつながりについて知ることができるエピソードトークなどをお願いしています
・松本先生のご講義のあとに、IFCAユースたちとの対話があり、質疑応答の時間ももうけます

松本俊彦先生プロフィール
1967年生まれ。精神科医。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部長。1993年佐賀医科大学卒。横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所司法精神医学研究部、同研究所自殺予防総合対策センターなどを経て、2015年より現職。著書に『自傷行為の理解と援助』(日本評論社 2009)『自分を傷つけずにはいられない』(講談社 2015)『もしも「死にたい」と言われたら』(中外医学社 2015)『薬物依存症』(ちくま新書 2018)『誰がために医師はいる』(みすず書房 2021、第70回日本エッセイスト・クラブ賞受賞)他多数。訳書にターナー『自傷からの回復』(監修 みすず書房 2009)カンツィアン他『人はなぜ依存症になるのか』(星和書店 2013)フィッシャー『依存症と人類』(監訳 みすず書房 2023)他多数。

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