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子どもの居場所づくりセミナー@東京都日野市
1月21日(日)午前10時より、東京都日野市の中央福祉センター2F会議室にて、「子どものための居場所づくりセミナー」が開催されました。この講座は日野市中央中央公民館とNPO法人ひの市民活動ネットワークの協働で開催される3回連続の講座。これまで「こども食堂」「無料塾・学習支援」を学習し、最終会は「子どもの権利」がテーマということで、ゲストスピーカーとして私たちにお声がけ頂きました。今回は、プロジェクトメンバーの中村とmomoとで行ってきました。
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今回の講座は、前半は私たちがお話とワークショップを行い、後半は日野市で子どもの居場所を運営されている二つの団体の実践報告を聞く二本立てです。まず私たちから絵本『きかせてあなたのきもち』の制作過程と、子どもの権利ときもちの繋がりをお話させて頂き、その後コラージュという手法を使ったきもちを表現するアートワークショップを楽しみました。
コラージュとは、フランス語で「糊付け」を意味します。用意した紙の素材を切り貼りしながら、自分の今の気持ちを表現していきます。ワークショップでは、大人であるまず自分自身の声に気がつくことと、それを誰かに聞いてもらう体験をすることを目的に実施しました。座学だと思って参加された方も多く、始めは戸惑いつつも、時間とともに話も弾んで和気藹々。楽しみながら学ぶ機会となりました。
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後半は、日野市内で子どもに関わる活動を行っている「ひの社会教育センター・子育て応援施設モグモグ」の粟澤稚富美さん、「認定NPO法人子どものまなざし」の藤浪里佳さんに事例報告を交えながら、子どもの権利についてお話しを伺いました。おふたりとも、ワークショプの内容やねらいを上手く汲み取って下さり、子どもの権利の視点を持つことの大切さを、熱く語って下さいました。
お話しのなかで印象に残った言葉として「大人のよかれで」埋め尽くさないこと。子どものことは子どもに聞く。親も子も育ち合う関係づくり。一人で頑張らない子育てのあり方…などなど。日野市のマンパワーとネットワークの豊かさに触れました。
子どもたちの声が尊重されるためには、まず大人自身が自分の権利に気づくこと。支援や養育にあたる大人も大切にされ、気持ちを聞かれる体験がなければ、子どもの声を聞くことは出来ません。おふたりのお話しから、大人自身が幸せであることが子どもたちの権利を守るためにいかに重要かが改めてひしひしと伝わってきました。
参加者された方々は、日頃から子どもの活動に関わっておられる方、親子さん、教員、市議会議員、公的機関の方など約22名。加えてオンライン参加の方もいらっしゃいました。みなさんとても熱心で子どもの権利への関心の高さを感じました。終盤に全員から一言ずつ感想や思いを分かち合う時間も持ちました。以下、抜粋です。
・発達障害の子どもがいる。学校など教育現場でもっと子どもの権利を広めて欲しい。自分もやれることから始めたい。
・子どもの権利について、よく分からなかった点があったが理解出来たし、いろいろ腑に落ちた。
・一人ひとりの子どもに合うことがあって、それを子どもと一緒に考えていけば良いのだなと思った。
・子どもの権利の実現には正解はなく、そのプロセスを大切にすれば良いことがわかった。すぐに結果を出さず、子どもとの対話に加えて大人同士の価値観のすり合わせが大切だということがわかった。
・大人が幸せになることも大切。ワークショップで自分自身の気持ちに気づけた。とても楽しかった。
・大人もそれぞれの子ども時代の気持ちを抱えている。自分たちの思いに目を向ける大切さに気づいた。
・子どもたちの笑顔に囲まれている自分の姿を大切にしていきたい。
・現場の具体的なエピソードからの学びが多くあった。ワークショプで作った自分のコラージュを見て幸せな気分になった。
・日々、忙しく自分を大切にすることを疎かにしていたことを気付かさた。
また、司会をして下さった日野市ボランティアセンターの宮崎さんからは、ご自身が小学生たちに人権について話す時には「誰かの幸せ 自分の幸せ みんなの幸せ」というふうに話すというふうに伝えていると伺いました。講座を通じて、大人同士、子ども同士、大人と子どもであっても、ひとりの人として互いを尊重し合う社会に向けて、それぞれが考えを深められたかと思います。
最後に全体をコーディネートして下さった日野市中央公民館の大村さん、当日お手伝いをして頂いたスタッフのみなさんに心から感謝です!参加されたみなさんから、たくさんの学びとパワーを頂きました。ありがとうございました。(momo)
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