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10月はディスレクシア月間です
教育現場で「LD=学習障害」を見聞きすることが増えてきました。
学習障害とは、知的発達などに遅れがなくても「聞く・話す・読む・書く・計算する・考える」など、学習に必要な能力が習得しにくかったり、発揮できなかったりして、困難さを抱えている状態をいいます。
本日は、学習に必要な能力の中の「ディスレクシア」についてお伝えします。
ディスレクシアとは?
ディスレクシア(dyslexia)は、直訳すると「読みの障害」となります。
読みに課題があると書字の課題を伴うことが多いので、日本では「読み書き障害」と用いられています。
日本の人口の8%(1クラスに3人くらい)がディスレクシアと言われていますが、外見からはそうとわからなかったり、本人も気がつかずに生きづらさを抱えていることが多々あります。
ディスレクシア月間
10月は「ディスレクシア月間」として、ディスレクシアのことを知り、伝え、配慮するきっかけが増えることを目指しています。
ひとりひとりができることを。
#ディスレクシア月間
発達性ディスレクシアの人は読み書きの困難さを除けば創造力、想像力や身体能力、企画力,統率力など多くの分野で、優れたものがあるにもかかわらず、学習の機会が奪われがちで、その過程で自信を失い、本来の力を発揮できないまま不登校になったり、社会活動が制限されたりしています。
症状として読み書きの困難さがある人全般をディスレクシアとして啓発します。
発達性ディスレクシアの特徴
発達性ディスレクシアの方は、耳鼻科で聴力検査をすると正常にもかかわらず、言われた言葉を聞き間違えることが多く、自信を失って持っている能力を発揮できないことがあります。
ディスレクシアのお子さんは、幼いころから文字に興味を示さないことが多く、小学生になって、ひらがなを間違えて読み書きすることが多かったり、音読ができなかったりして「もしかしてディスレクシア?」と気がつくことがあります。
ディスレクシアによく見られる特徴
・似ているひらがなを間違える
・音読の速度が遅い
・拗音や促音が困難
・カタカナが習得できない
・飛ばし読みが多い
・漢字が覚えられず、覚えても忘れやすい
・漢字の写字を間違える
・筆算はできるが暗算が苦手
・九九を唱えるのが難しい
・ローマ字がなかなか覚えられない
・英語の読み書きが苦手
ディスレクシアの支援
合理的配慮
合理的配慮(ごうりてきはいりょ)という言葉が広まってきました。
合理的配慮とは、障害の有無にかかわらず、平等な機会を保障するために障害の状態や性別,年齢などを考慮して「必要かつ適当な変更および調整を行う」ことです。
ディスレクシアの合理的配慮
・ルビ(ふりがな)をつける
・文章を読みやすくする
・拡大コピーする
・音声での読み上げなど聴覚情報を併用して伝える
・別の方法で代替する(パソコン・デジカメ等の使用)
・文章を理解するのに時間がかかることを踏まえた時間延長
・受容的な学級の雰囲気作り
・困ったときに相談できる人や場所の確保
など。
ディスレクシアのお子さんが苦手とする読み書きには、表示の仕方を工夫したり、聴覚資料を活用したり、そして、本人が困ったときやわからないときに、すぐ聞けて相談できる環境を整えることが大切です。
ディスレクシアの人も生きやすい社会になりますように!
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