新学期を負担に感じているあなたへ
夏休み終わりの８月後半〜９月初旬。
新学期を楽しみにしているお子さんもいますが、そうでないお子さんもいます。
長期休業明けは、子どもの自死が増える時期だと言われています。
どうか心身がきついと感じる時は休んでほしいと思います。
そして、周りの方はお子さんの辛い気持ちを受け止め、休んでも大丈夫という環境を作ってほしいと思います。
9月1日問題
日本の多くの学校で、2学期がスタートする日。
友人関係や勉強、家庭の悩みを抱えた子どもたちが 、新学期の9月1日に自ら命を終わらせる子が増えると言われます。
最近は夏休みの期間に地域差があるので、必ずしも9月1日だけの問題ではありません。
新学期が近づくと「また辛い嫌な思いをするかも……」
学校が始まると考えるだけで体は緊張し心は不安でいっぱいになり、落ち着いて休むことができず体調を崩してしまいます。
子どものSOSのサイン
悩みを抱えたお子さんは、困っていることを声に出せない場合もあります。
助けてほしいときに見られる、SOSのサインを書き記します。
睡眠不足（寝付けない）
倦怠感（いつもだるそうにしている）
昼夜逆転（昼は寝て夜起きる）
食事を取らない、食べる量が減った
口数が減る（思春期特有のものもあります）
学校の話題が出ると不機嫌になる
勉強が手に付かない
好きだったことが楽しめない
これ以外にも、お子さんにこれまでと違う態度が見られたら、SOSサインかも？と気を配りましょう。
悩みを聞くときの『TALKの原則』
子どもから死にたいと言われた時、どのように対応しますか？
聞く方も覚悟が必要ですし、話す方も勇気が必要だったりします。
お子さんの悩みを聞くとき、「TALKの原則」に沿って聞く姿勢が大切です。
【TALKの原則】
①Tell：言葉に出して心配していることを伝える
②Ask：「死にたい」という気持ちについて率直にたずねる
③Listen：絶望的な気持ちを傾聴する。
④Keep safe：安全を確保する。
強い不安や恐怖感があったら「学校へ行かない」というのも選択のひとつです。
ひとりで抱え込まず、安心できる人に話してみませんか？
親や先生に言えない悩みを受け止めてくれる人はいます。
どうか、生きることを諦めずに。
参考リンク
◇誰にも言えない悩みを抱えた時に
◇学校休んだほうがいいよチェックリスト
学校を休ませたほうがいい？と迷う保護者向けのチェックリスト（要LINE登録)
◇元不登校の監督が撮影した映画
「ブルーを笑えるその日まで」
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