不登校と発達障害の関係について考える
こんにちは!子ども未来プランニングの春名です。
発達障害やグレーゾーンのお子さんへの支援やサポートを行っています。
今日は、近年増加傾向にある不登校児童と発達障害との関係について考えたいと思います。
不登校と発達障害には一定の因果関係があるとされていますが、その関係は非常に複雑で多岐にわたります。いくつか要因をまとめてみました。
発達障害の特性による要因
コミュニケーション
自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障害があるお子さんは、他人とのコミュニケーションや集団の中で会話に入ることに困難を感じることがあります。その為、学校での人間関係がうまくいかず、不登校になることがあります。
感覚過敏
発達障害があるお子さんは、音や光などの感覚に対して非常に敏感である場合があります。クラスのざわざわとした音が苦手なお子さんなどは学校へ行くこと自体にストレスを感じ、不登校の原因となることがあります。
自己調整の難しさ
ADHD(注意欠陥・多動性障害)のお子さんは、集中力を持続させたり、計画的に行動することが難しいため、学業や学校生活に困難を感じ、不登校に繋がることがあります。
上記の他にも発達障害の特性を原因とした不登校の要因はたくさんあります。
普段の学校生活で過剰適応することによって長期休み明けに糸が切れたかのように学校に行けなくなるお子さんもいますよね。
大切なのは周りの理解とサポート
同じ診断名でも発達障害の特性は一人ひとり異なります。
お子さん自身に目を向けながら正しく特性理解をして、本人が過ごしやすくなるように適切な配慮を得ていく必要があると考えます。
以前相談させていただいたお子さんは、場面緘黙の傾向があり、授業中に注目されたり発言をしないといけないという場面に極度なストレスを感じるお子さんでした。
担任の先生も悪気なく一生懸命指導されていたのですが、『みんな平等に』の精神から周りと同じように授業中に発言を促したり教科書の音読に指名したりしていました。
お子さんの立場からするとその時間はストレスでしかありませんし、学校に行きたくないと思っても不思議ではありませんよね。
(私も性格上とても気持ちがわかります…)
具体的なアプローチ例
そこで、親御さんと相談させていただいて2つのアプローチを行いました。
学校側へのアプローチ
お子さんの特性を伝えたうえで、授業中は音読や発言の指名をしないでほしい、という合理的配慮のお願いをしました。お子さんへのアプローチ
授業中は先生から当てられることは絶対にないから安心してね、
その一言だけお話しました。
たったこれだけ、難しいことではありません。
この少しのアプローチをするだけでお子さんの気持ちは安定しますし、心理的安全性を確保しながら授業に取り組めるようになりました。
性格や特性はいくら周りが願っても変わるものではありません。
であれば、まずはお子さんが安心できる環境を作ったうえで、少しずつできることを増やしていくという考えが大切だと思うんです。
その為にも、周りの大人がどう理解してサポートしていくか、どのように環境を調整していくかは、第三者や専門家のアドバイスを取り入れていくことで解決策が見つかることも多いと思います。
親御さんだけで抱え込まず周りに相談してみることから是非スタートしてみてください。
「子ども未来プランニング」ができること
私たち「子ども未来プランニング」では、不登校のお子様をもつ親御様を対象に相談支援サービスを行っています。
現在、不登校や学校に行き渋りのあるのお子様をもつ親御様向けに、今後の手立てや見通しを考える、無料セミナーも行っております。
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