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ウンチョスとの戦い~新生児編~
「家の三兄弟は、下がゆるい」
というフレーズをここで何回書いたことでしょう。
もう、『下シリーズ』として、マガジンにでもくくろうかな。
いや・・しかし、ちっとも進まない『歎異抄!』の横に『下シリーズ』が連なったら、このnoteは、”なんのこっちゃ”になってしまうでしょう。
僧衣着て、お盆参りに行って、帰ってきて、三兄弟のお漏らし処理をしていたりするので、私の日々そのものが”なんのこっちゃ”ですが。
というわけで、「下がゆるい」シリーズ第三弾。
『ウンチョスとの戦い』
ウンチョス・・・うんちの事です。うんこ。便。
あ~あ。
”うんこ”なんて言葉、出産前は、一年に一度使うか使わないかのフレーズだったなぁ。
それが、今じゃ常用フレーズになっちゃったよ。
もう、三兄弟の会話なんてとりあえず”うんこ”フレーズ入れとけば、成立しますから。
成立しないけど、成立しちゃうんですよ。
合言葉”うんこ”
「ねぇ、醤油取って。」
「え?うんこ取って?」
「いたずらっこのお猿さんは、うんこが得意~♪」
これ、食卓の会話です。
もう、ドリルからして”うんこドリル”ですから。
「今日うんこ(ドリル)やった?」
「あー、まだうんこ(ドリル)してないわ。」
「早くうんこしちゃいなさいよ!」
「うんこ面倒くさいんだよね~。」
長男との会話です。
もう我々は、”うんこ”というフレーズなしでは、会話が出来ないんじゃないかというくらい、”うんこ”が溢れています。
が、しかし。
このnoteを”うんこ”で溢れさせてもいかがなものだろうか。
という事で、”うんこ”を”ウンチョス”と言い替えさせてもらいます。
”ウンチョス”って、好きな作家さんが、エッセイで使われていた言葉だったと思います。
使わさせていただきます。
で、何故ウンチョスと戦うのか。
育児において不可欠な戦いだからです。
もう『敵はパンツに在り!』と烽火をあげたっていい。
なきゃないで困るし、あったらあったで、常に臨戦態勢を取らねばならない。
ウンチョスは、そんな存在です。
戦いの歴史は、長男誕生1日目にまで遡ります。
彼は、便秘でした。
新生児の便秘。
診断が下りたわけではないのですが、生まれたての新生児のおならが臭い。
初めての出産。初めての対面。
「わ~、新生児ってふにゃふにゃしてて可愛いなぁ。」
なんて、彼を抱っこした瞬間。
ぷっす。
っと音がしました。
「あら、おならしちゃったのね。」
なんて、微笑ましく見ていたのも束の間。
「く、臭い・・・。」
赤ちゃんのおならってこんなに臭いもんなのか・・・!
と、悶絶しました。
その後、仕事帰りに息子に対面しに来た夫。
「く、臭いよ・・・。君・・・。」
と、息子の屁と格闘しながら、必死に愛でておりました。
2日目。
母乳育児をえっさもっさと始め、少しずつエンジンがかかってきたところ、長男も、起きている時間が少しずつ増えてきました。
と言っても、ぼ~と空を眺めているだけなのですが。
おしっこは割と頻回にするため、3時間ごとの授乳時にオムツの取替を行っていました。
「さて、殿、御開帳でごさる。」
と、授乳室のオムツ台に息子を寝かせ、その一物を覆っていたものを取り外した瞬間。
「こ、これは・・・いかに・・・?」
と二つ折れになるくらいの臭いが鼻の奥へと充満しました。
「と、殿?!」
流石にこれは、心配だと思った瞬間。
彼は、なにやら力んでいる様子です。
う・・。
うん・・?
うんこか!
緑色の宿便がもりもりと彼より連なって出てきました。
「おぉ!!!」
私が出したわけじゃないのに、なんだろうこの爽快感!!
いや、元の出した本人が、何とも言えない爽快感と達成感に満ち溢れている!
新生児なりに!!
って、感動していたら、横で見ていた助産師さんが、
「まぁ、大量の宿便が出たわね~」
と、彼を褒めたたえてくれました。
いやぁ。大量の宿便を出した新生児の母としては、何やら誇らしいやら・・・
なんて、宿便をオープンに感動に打ち震えていたら、次の瞬間、
それまで嗅いでいた香しい彼のおならの10倍の臭いが鼻をめがけて飛び込んできました。
「こりゃいかん!!」
産みの親ならまだしも、人様に迷惑がかかる!
急いで、宿便をオムツでくるみ、オムツ処理箱へと入れました。
彼は、その後も少し、宿便を出しましたが、母乳の調子が上がると、バーモンドカレー色のウンチョスへと変わっていきました。
臭いも、所謂、炊き立てのご飯の臭いというものへと変わりました。
しかし、彼のウンチョスと私の戦いは、これで終わったわけでは、ありません。
いえ、むしろこれが始まりのプロローグ。
これから長い戦いの日々が待っていたのです。
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。
どうぞまた、ウンチョスネタにお付き合いくださいませ。