新入社員の時に書いた自分宛の手紙が出てきた ~1ミリも成長してねぇ~
未来の自分宛に書いた手紙が出てきた!
それは15年以上前の4月。
大学を卒業したばかり、ピカピカの新入社員であった。
私たちの代は例年とは異なり社内研修ではなく、外部の合同新入社員研修に出され、他企業の新入社員と一緒に思考・問題解決プロセスを学ぶゲーム等を数日間行った。
最終日、【タイムカプセル(決意表明)~未来の自分への手紙~】というものを記入したらしい。すっかり忘れていた。
現職の退職を控え、会社デスクの引き出しを整理していたら出てきた。
封筒から出して読んでみると。。。
1ミリも成長してねぇ・・・!
これを読んだ率直な感想。
私はこの十数年間何をやっていたのか。なんも変わってねぇじゃねぇか。
ちなみにこの半年後はというと、研修先の業務内容や人間関係が合わず心身ともに体調不良を起こし、辞める一歩手前まで追い詰められていた。
冷静に分析してみよう
1ミリも成長していないと絶望にひたり、ビリビリに手紙を破いて捨てることもできたが、どんなところが成長していないのかnoteを書きながら内省してみたいと思った。
①要領の良さへの憧れ
マイペースな兄と比較し、自分は要領が良いと幼いころは思っていた。
しかしながら井の中の蛙。大海に出ると違っていた。
私はいわゆる真面目な人に分類される人種だと思う。しかも不器用な。
不器用な真面目って自分自身も面倒くさいって思うし、周りからも思われている。(と思っている。)
・パッパとスピーディに物事を進められない。
・短期記憶が苦手。一夜漬けで試験乗り切れない。
・サボれない。サボると自己嫌悪に陥る。
・嫌なことがあったら引きずりがち。
・真に受け止めがち。
根底には、うまくサボっていい塩梅で乗り切っている人への嫉妬心があるのかもしれない。
②突っ走りがち・追い詰めがち
どうやら自分は頑張りすぎてしまう傾向があるらしい。
これは自覚がないからまた厄介である。
昨年、リーダーに昇進した際も同僚のお姉さんから「頑張りすぎないでね」
と何度も声をかけられた。
大学時代の先輩にも6割で良いと言われているが、加減ができない。
テキトー精神でいられない。何かやろうと思うと完璧にやらなければという思いが先行してしまう。
完璧への思いが行動への足かせになる。
③己の制御
これを書いた当時の真意がもうわからない。
心的状況によって体重の増減があるので、そこを気をつけるように言っているのか。
今はだいぶ丸くなったが、当時は血気盛んで喧嘩早かったので、そこをおさえるように言っているのか。
自分との約束を守れないことが多々あるので、自分を律するように求めているのか。
上記で述べた、頑張りすぎずおさえるよう忠告しているのか。
④笑顔でいたい
笑う門には福来る。小学校の低学年の時にこのことわざを習って以来、人生のテーマになっている。
笑わせてくれる人と一緒に大笑いするのも好き。
自分自身がダジャレやひょうきんな言動で周りの人を笑わせるのも好き。
分析から見えてくること
手紙を書いた当時、よく自分の事を理解しているなと我ながら思う。
内省をしてみて思うことは当時も今も「ありたい自分」というのは大きく変わっていないということ。そして弱点も変わっていない。
それに対してどう行動するか、またどう受け入れるのかというのが今後の自分にとって大切になるのではないか。
①要領のいい人でありたい
これはこういう自分でありたいという願望である。
要領よくできることもあるけど、ものすごいエネルギーを消耗することも。
では要領よくやれるよう努力すべきなのか?
以前、ポジウィルのトレーナーさんにもこんな事を言われたことがある。
「逃げたというのをうまくごまかして立ちまわれるほど明日香さんは器用じゃない。にじみ出る純粋さ」
要領よく生きたいとは思う。でもこれは自然体では行いにくい。
もうこれは特性なんだと思う。
生きづらいと思うことも多々あるけど、この特性を受け入れること。
受容すれば生きづらさも軽減されるのではないか。
②突っ走ることへの制御
上記でも述べたが頑張るとは何ぞや、というのが自分では理解できない。頑張るってどういうこと?また、人から頑張りすぎていない?と言われても理解できない。
でも心身ともに限界を超え、崩壊してしまうことが学生・社会人を含めしばしばあった。すなわち頑張りすぎている。
この壁を乗り越えるためには何が必要か。
内省をしっかり行い、自分の状態を認知することが一番ではないか。熱中すると視野が狭くなり、周りが見えなくなってしまうからだ。
だが内省を行うことにより、自分の状態を俯瞰してみれるのではないか。
これは完璧主義で行動を起こせていないと感じている時にも有効だと思う。
そして、ストレスや疲労がたまっているときに出るシグナルを自分のなかでハッキリさせておくこと。
・寝ても寝ても寝足りない
・酒量が増える
・食欲を抑えられない/美味しく感じない
・胃痛
・不安や不満の反芻が止まらない
・動悸や息苦しさ、胸のあたりのゾワゾワ感
・笑えない
これらのシグナルが出てきたときは、自分頑張りすぎていない?と丁寧に問いかけてあげること。そうすれば行き過ぎた言動をセーブすることができるだろう。
また、これらの積み重ねにより、頑張りすぎとはどういう状況なのかという理解にもつながると思う。
③いつも笑っていたい
これはありたい姿である。
当たり前だが笑っていると楽しい。
また、笑っていると楽しい人も集まってくる。さらに楽しくなる。でも自分の不調のシグナルとして、心身共に疲弊すると笑えなくなる。そして笑っていないと不調になる。まさしく負のスパイラル。
笑いが不足していると認識できた際、お笑いのyoutubeを観ることを最近心がけている。中川家とかナイツとか。
背筋が痛くなるほど笑える。そんな仲間をまた作れるといいなぁ。
1ミリも成長していない?
手紙を読んだ際は1ミリも成長していないと感じた。
文中のそれぞれの内容に対してはそうだろう。
でも大きな成長を一つ感じた。それはこのように受容ができ、内省できたということ。以前の自分であれば、到底できなかった行為である。手紙を読み返すということすらも。この成長感がとても嬉しい。
長い人生を生き抜くために必要なこと
努力によって才能や能力が開花することもあるが、根底に流れているものはそう変わらないものだというのがつくづくわかる。
だからこそ「to be」どうありたいかを理解することが重要だ。
「これからの長い人生を生き抜くためには必要なことです」
そう。手紙にも書いてある通り
6月から新しい環境がスタートする。
半年後に向けてまた自分宛に手紙を書こうかしら。
ステキなあなたに会えるのを心より楽しみにしています。
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