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彌伽冝神社 大森神社(京都府舞鶴市森)の丹波道主命と蛇切岩伝説

東舞鶴に鎮座する彌伽冝神社(みかげじんじゃ)(京都府舞鶴市森)は、通称を大森神社といい、天御影命を奉斎します。社伝によると崇神天皇十一年に、青葉山に棲んだ玖賀耳之御笠(くがみみのみかさ)を討って丹波を平定した丹波道主命により、当地に祭られたといいます。これは『古事記』においては、日子坐王(ひこいますのみこ)の事績とされ、その妻の息長水依比売(おきながみずよりひめ)は、祭神の天御影命の姫になります。丹波道主命は「ヤマト王権」時代の全国平定譚である所謂、崇神天皇の四道将軍の一人として丹波(タニハ)に遣わされた人物になりますが、その政権移譲が、この地では平和裏に行われたわけではない事が伝承から窺われます。
彌伽冝神社にはまた、蛇切岩伝説があります。伝説では大蛇は三つに切られ、ここには尾を祭ったと伝わります。恐らく二つの伝説はリンクしているのではないでしょうか。


蛇切岩伝説

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