転職して不幸になる人の典型的3パターン
「こんなはずじゃなかった……」
転職してから後悔する人は思った以上に多くいるようです。
先日行ったわたしたちの調査でも「転職した人の8割がなにかしら不満を抱えている」という結果が出ました。
転職して幸せになる人と、転職して不幸になる人は何が違うのか?
今回は「転職で不幸になる人」の典型的3パターンをご紹介します。
パターン1 「得意なことだけを仕事にしたい」と言う人
「自分の長所を活かしたいんです」
「この会社のほうが特技が活かせそうなので」
実はこういう思いが強すぎる人は転職を繰り返す「ジョブホッパー」になってしまう危険性があります。
というのも、こういうタイプは転職先でちょっとでも苦手な仕事に出くわすと「もっといい会社があるかも」「これは天職じゃない」などと思ってしまうからです。いわゆる「青い鳥症候群」に陥ってしまうのです。
もちろん、長所や特技を活かせるような職場に転職することを否定はしません。ただ一方で「自分の長所だけで活躍できる職場」などというものは皆無に等しいことを忘れてはいけません。
会社が変わり役割が変わると「できない部分」や「うまくいかない部分」はかならず発生します。そういうときに優先すべきは、どこまでいっても「会社が求めていること」であり「マーケットの求めていること」になります。
「未経験なことだからやらなくてもいいよ」「不得意なことならやらなくていいよ」というような職場なんて、ほぼないでしょう。
どんな人でもできない部分やうまくいかない部分に向き合って「不足」を埋め続けなければいけない。この「不足を埋める」ことから逃げ続けていると「幸せな転職」は望めません。
不足をしっかりと自分で埋めて、会社から評価される。この経験がないと、どこの会社に行っても、うまくいくことはないのです。
パターン2 会社のルールに従えない人
転職で不幸になる人。
2つめのパターンは「会社のルールに従えない人」です。
あたりまえのことなのですが、「自由にやりたい」「ルールに縛られたくない」と言い続けて転職を繰り返す人もよく見かけます。
転職でうまくいく人の傾向は「郷に入っては郷に従え」という諺どおり、きちんと組織のルールに合わせることができる、ということです。
ここで言う「ルール」というのは、明文化されたルールだけでなく、暗黙知も含めたルールです。暗黙知も含めた会社のルールにちゃんと合わせることができる人は転職先でもうまくいきます。
ルールが明確になっている会社を選べ
逆にいえば「転職先の会社のルールがきちんと言語化されているかどうか」は大切なチェックポイントだと言えます。
「うちはこういうルールです」
「こういう評価基準でやっています」
と言語化されて明確になっている会社であれば、ルールにも従いやすいですし、気持ちよく働くことができる可能性は高いでしょう。
一方で「ものごとが社長の気分で決まる会社」や「やたら1on1が多いような会社」はちょっと危険かもしれません。
つまり「ルール」ではなく「人間力」でカバーしているような会社です。
「うちはクラブ活動が盛んだよ」「上司がすごく相談に乗ってくれるよ」「社内のイベントが多いよ」というように仕事以外のことに価値を見出し、それを魅力にしている会社は危ない。
実際にどんな会社かは、転職してみないとわからないのも事実ですが、少なくとも「いい人が多い」とか「社員どうしの仲がいい」というように「人間力」を打ち出している会社は気をつけたほうがいいのかもしれません。
「会社の目的やビジョンはこれです」「こういうルールや制度です」と明確に示されているかどうかは、転職の際に見ておくべきポイントです。
パターン3 「自己評価」を大切にしている人
転職で不幸になる人、3つめは「自己評価」を大切にしている人です。
「私は自己評価を大切にしてます」
「誰かと比較されたくないんです」
そんな声をよく聞きます。
しかし「誰かと比較される」というのは、仕事をするうえで避けては通れません。それこそが「社会で生きていく」ということだからです。
他者から評価されることがイヤで、競争することがイヤで、そこからずっと逃げるように転職する人は、なかなかうまくいかないでしょう。
「成長しない」という選択肢はない
これも転職どうこう以前の話ですが、仕事において「成長」はマストです。
他者と競争し
↓
比較され
↓
評価され
↓
不足を埋め
↓
成長する
このサイクルはどんな会社であっても避けられないことです。
「うちは比較しません」と言っている会社もあるかもしれませんが、そもそも人間は「比較しない」なんてことは不可能です。
「比較しません」と言っている会社があったら、それは誤魔化しているだけ。そういう嘘は会社にとっても、そこで働く人にとっても、逆にストレスになるだけです。
お給料というものは、どこまでいっても「成果への対価」なのです。
20代、30代、40代とライフステージが変わり、必要なお金もどんどん増えていくなかで、あげられる成果の量を増やしていく必要があります。そうしないと、とうぜんお給料も増えていきません。
本来、「成長しない」という選択肢はないのです。
「成長しない」という選択肢があるように感じている人もいるかもしれませんが、それは錯覚です。成長しない選択肢はない。
だから仕事においては「楽しいかどうか」ではなくて「自分が成長できるかどうか」というところを最重要ポイントにする必要があります。そうしないと、未来は厳しくなっていきます。
「成長とかどうでもいい」「会社で楽しく遊んでいたい」という人は、それはそれでいいでしょう。会社も個人も成長していないけど社内イベントがやたら多いような会社に入れば、一瞬は幸せかもしれない。
でも、それは長くは続かないでしょう。
私が言いたいのは「成長せずに逃げ切れる世の中じゃない」ということなのです。
ベストな転職のタイミングとは?
転職で不幸になる3つのパターンを見てきました。
「不足を埋める」「ルールに従う」「比較される」
この3つから逃げるように転職してしまうと、その後もあまりうまくはいかないよという話でした。
それでは「転職のベストタイミング」というのはいつなのでしょうか?
上の3つから逃げるわけではなく、「いまの会社で成長する」のか「別の会社で成長する」のかに悩んでいる人もいるでしょう。
まず考えたいのは「どういう10年後を迎えたいのか」ということです。
成長することは前提ですが「どういう方向に成長したいのか?」という軸は個人によって違います。また「どういうことで世の中に貢献したいのか?」も個人によって違う。
この2つの軸で考えてみるのです。
・どの方向に成長したいか?
・どうやって世の中に貢献したいか?
この2つの軸で考えて「いまの会社で達成するのは難しい」と思ったときが転職のタイミングと言えます。
「この会社にいても、10年後に自分のありたい姿になれそうにない」もしくは「この会社の提供しているサービスではなくて、違うことで世の中に貢献したい」と思ったときには、転職を選んでいいのだと思います。
「仕事に集中できる会社」を選ぼう
最後にひとつお伝えしたいのが、
転職するなら「仕事に集中できる会社」を選ぶといい
ということです。
私は「転職後も『働く幸せ』を感じられるような世の中になるといいな」と思っています。ここで言う「働く幸せ」というのは「仕事に集中でき、成長を実感できている状態」です。
実は世の中の仕事の悩みの9割5分くらいは「人間関係の悩み」なのではないかと思うことがあります。みんな「仕事の悩み」とひとくくりに言いますが、実際には「人間関係の悩み」なのではないでしょうか?
たとえば「上司がイヤだ」「部下が言うことを聞かない」「同僚と仲が悪い」「社員どうしがいがみ合っている」「派閥がある」といったことです。
もちろん「数字が出ない」といった「悩み」もあるかもしれませんが、それであっても「数字が出ないから上司に怒られる」とか「詰められるからメンタル的につらい」といったことが悩みだったりします。
数字が出せないのであれば、不足を認識して、埋めていけばいいだけのこと。シンプルな話です。別に悩むことではありません。
そう考えていくと「仕事に集中できる」というのはすごく幸せなことなのです。
うちの会社、識学の離職率が低いのも「余計なことを考える必要がない」からだと思っています。うちには人間関係の悩みというのは知る限り存在しません。上司に変な気を使わなくてもいいし、飲みに付き合わなくてもいい。
「仕事だけに集中できる」「仕事さえしていればいい」。そういう環境が心地よくて、魅力を感じてくれています。
本来、会社というのはそういうものです。
ビジョンに共感している人間が集まり、仕事に集中し、成長を実感する。そういった「働くうえでの幸せ」を感じる人が日本中にあふれるといいなと思っています。
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株式会社識学は、すべての人が「転職後」も幸せに働いてもらいたいと考え、「識学転職」というサービスを始めました。
「識学転職」は転職先の組織や職場の環境があらかじめ整ったスカウトサービスです。
転職先の会社には「識学」がすでに導入されており、仕事に集中でき、誰もが成長できる社内の仕組みが整っているのです。
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また本日(9月1日)、日本経済新聞に全15段広告を出させていただきましたので、こちらも併せてご覧いただければと思います。
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