Z世代の仕事観:新しい世代の志向
こんにちは!細野敦です!
お疲れ様です!ビジネスの戦場で奮闘中のみなさん!今回はターゲットをZ世代に絞ってお届けします。採用コンサルとして多数の企業様の人事を見つめてきましたが、忍耐力を持って勤勉に取り組むことが重視される時代が終わり、「今の若い子は忍耐力がないからなぁ」そんな言葉をたくさんの採用担当者から聞くようになりました。
どうすれば彼らを引きつけることができるのか?Z世代と昭和世代との間に広がるギャップを埋めるのは無理なのでしょうか?この話題、全方位に気を遣ってお上品にするほど空虚な中身になってしまうので、今回は若者側の意識を理解する趣向のため、あえて若い人の考え方に寄ってコンテンツをお届けしています。
昭和とZ世代:やりがいのギャップ
昔のサラリーマンは「お上の言うことは絶対」が信条でした。仕事は我慢で果たし、その先には安定した生活が待っています。ですが、Z世代には見えてる世界が違います。彼らは「なんでこれをやらなきゃいけないのか?」とか「自分の仕事がどうして社会に貢献しているのか?」そんなことを考えるのが当たり前になりました。
仕事への意義や意味を大切にするのがZ世代です。終身雇用や勤続年数による安定した昇進昇給が崩れたことで、同じ会社で長く働くライフスタイルが前時代的になったのです。そんな背景から、会社における立ち位置よりも、社会における立ち位置に重きを置くようになりました。「会社」から「社会」へ立ち位置の転換、それがZ世代の特徴です。
Z世代に対する定着施策
1. ビジョン共有の大切さを理解する
そんなZ世代を惹きつけるためには、企業は自分のビジョンをちゃんと伝えることが必要になります。社員にも共感してもらわないといけません。Z世代は自分の仕事がどれだけ社会や組織に影響を与えているのかを知ることで、社会においての自分のポジションを確認するのです。
ITが普及し情報のシャワーを浴び続ける若者たちは、ネットが普及する前の時代に比べ何十倍もの求人情報へと瞬時にアクセスし比較検討することが可能になりました。そんな時、給与や待遇といった数字情報よりも、企業文化や理念といった、「その企業だから」という理由こそが人材流出を防ぐ重要な一手となりました。
企業間格差も広がる中、誰もが大手企業のような魅力的な数字を提示して人を集めるのは難しいですからね。
2. 柔軟な働き方の提供
今のZ世代はフレキシブルな働き方を望んでいます。リモートワーク、フレックスタイム、テレワーク…これらのキーワードをどんどん導入して、自分らしい働き方を提供することが求められる用になりました。
経済全体の先行きがみえず、軽いフットワークでの転職が必要とされる日本社会。会社で盤石な立ち位置を築くことよりも、「私生活」という会社よりも間違いなく長く付き合うことになる場所を充実させることに重きが置かれています。会社なんてものはいつ無くなってもおかしくないもの。そんな超現実が重くのしかかる現代だからこその悩みですね。
3. フィードバック文化の構築が必須!
昔の時代は上司の言うことが絶対でした。それに比べZ世代が求めるのはフィードバックです。定期的な評価やフィードバックセッションを設けることで、自己成長を促し実感できる風土が求められています。
彼らが求めているのは社内での立ち位置ではありません。どんなスキルが身につくのか?どんな経験を得られるのか?何度か前述している転職文化だからこその価値観です。社内で立ち位置を得たところで未来の安定に繋がる保証のない、厳しい経済状況の中で生まれ育った独特の考え方ですね。
「定着させる」と一見矛盾するようにも見えますが、社外でも通用する何かを得られる風土を整えながら「この企業だけ」の魅力を打ち出すことで人材流出を防ぐ、そんな高度な考え方が主流になってきました。
ギャップを埋め、Z世代を会社に引き留めろ!
なんだか今の若者って甘えてるなぁ、そんな感想を抱いた方も多いのではないのでしょうか。そりゃそうです、見えてる世界も生きている時代も違うのですから。
実は若者達も昭和世代を見て、「この人たちいい時代に育ったんだろうなぁ」と思ってるんです。お互いに歪み合う勿体無いすれ違い。Z世代と昭和世代ってまるで違う星から来たみたいだけど、そんな彼らとも仲良くなれる方法はきっとあります。今こそ、新しい時代に乗り遅れず、Z世代と共に未来へ羽ばたける環境構築を進めていきましょう。