メランコリー型
——5年前に母親を亡くした50代後半の女性Gさん
〇三姉妹の長女として地方都市の郊外で生まれ育ったGさんは、高校卒業後、事務職に就きますが、そこで出会った6歳年上の男性と結婚し、夫の転勤に伴い国内を転々としていました。徐々に病弱になっていく両親のことが心配でしたが、遠方に住んでいるため、直接的なお世話をすることが出来ずに、悶々とした生活を送るようになりました。
〇40代後半には子ども達が巣立ち、夫も定年を間近にして、そろそろ実家近くに家を建てようかというちょうどその頃、母が心筋梗塞で突然死したのです。その一ヶ月後には十年来飼っていた犬も亡くなりました。
〇葬儀のあとも、気分の落ち込みが月単位・年単位で持続しており、最近では、亡き母や犬への罪償いのためには「自分が消えるしかない」との思いが強まっています。