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覚えておいて損はない、ポットの苗を鉢に植える方法

※写真はこちらからお借りしました。

新学期も始まり、GWが過ぎて、いよいよ1学期の勉強も本格的になってきたかと思います。

昨年は音読と国語or算数の宿題だったのが、2年生の今年は音読と計算カードと国語or算数の宿題(しかも書くタイプの宿題の量は去年と比べて多い)が基本となり、苦戦しています。
ちなみに、小学校低学年から中学年にかけて、立ちはだかる算数の壁こと掛け算……ヤツは2学期から始まるとのこと。絶対家で九九の呪文唱えるじゃん。間違ってないかちゃんと聞いてないといけないじゃん。想像しただけで今からもうつらい。

しかし、その掛け算が現れる前にもう一つ、すっかり忘れ去っていた算数の壁があった。その名も筆算

あいつのせいで、我が家は毎日しんどい度マックス。2学期どころか今からもうつらかった。
私も筆算は苦労したからよくわかる。ほんとできるようになるまで、泣きながら家でプリントやった。いつかは出来るから頑張れとしか言えない。

※ 計算カード……計算式が表、答えが裏に書かれている単語帳のような形状のカード。
うちの子供が持っているものは繰り上がり/繰り下がりのあり/なし、足し算/引き算で、四つに分類されたカードで、宿題として指定されたカード群を使い、口頭で式を読み、答えをいっていく。一巡やったら終わり。正答率(○×△とかで書く)とサインをして完了。

今、一年生のお母さんには頑張ってとしか言いようがないし、2年生のお母さんにはお辛い気持ちわかりますとしか言えないし、3年生以上のお母さんたちにはお疲れ様の気持ちを持って、敬礼しかできない。

算数はアプリまかせでもいい、みたいなレギュレーションにならないかな。
ダメ?

イマドキの小学生は学校でミニトマトを育てるらしい

長い前置きはここまでにして、本日のお題にうつります。

今日はミニトマトのことを書こうと思います。
これから苗の植え付けをするご家庭へ、苗の植え方などを書きます。

苗を植えるだけなら、学校でやると思いますので、保護者はあまり関係がないのですが、ボランティアやクラス役員などで親がお手伝いに行く必要がある、親子ともに土いじりの経験がなく不安、など、今日手伝いに行ってみて、簡単な解説でも需要あるんじゃないかなと思ったので、書いておきます。

今年、ミニトマトを学校で育てるご家庭は同じ時期にやってらっしゃると思いますので、来年度(2020年度)以降の方向けです。
(もし、これからの方がいらっしゃったら、どうぞご参考に)

わたし自身は、理科で菜の花だか、ひまわりだかを育てたような記憶がうっすらあるのですが、今は生活科で野菜の苗などを植えたりするのがメジャーなようです。

今はお花じゃないんだ〜〜と思いながら、少し園芸をかじっている私は、手伝いに行ったのでした。

まず、学校では苗ガチャがある

ミニトマトは種からの育成は大変、と園芸系のページに書かれている場合も多く、その上で、苗から育てることをお勧めしているページがほとんどです。
しかも、こういった良い状態のものを選んで買いましょう、というアドバイスが載ってます。

しかし、学校でまとめて買った苗は当たり外れが入り乱れており、しかも選べないわけです。なので、まずは苗ガチャに勝たねばならない。ひどい。

ただ、こればかりは運としか言いようがありません。
子供の学校では、昨年度は病気にかかってしまった鉢も多く、大変だったそうです。苗ガチャに勝っても、病気にかかって、実がならない可能性もあるわけです。
なかなかハードな植物を教材として選ぶんだな……(震)。

苗ガチャや病気などによって、結果は大きく左右されますので、ミニトマトがあまりならなくても、水やりなどの手入れをし、きちんと育てたか? だけを聞いて、お子さんを責めないであげてほしいな、と植え付けを手伝いながら、思いました。
実をつける前に枯れてしまったり、病気になってしまったとしても、野菜を育てるのは、こんなにも難しいんだ、と知ることができます。そういうのも、良い勉強になると思います。
また、細くて、色も薄く、今にも折れてしまいそうな苗は、少なくとも「家でミニトマトを育ててみよう」という時には選びません。そういうものに当たってしまったのなら、もはや育て方の問題じゃないと思います。

これからのご家庭はまず学校での苗ガチャに勝てるよう、祈るしかない。

それと、学校で2年生を担任していらっしゃる先生方、もし見てたらお願いです。
購入された苗について、植え付けする日まで、多少時間がある場合は、根腐れしない程度に水をやってください。良い状態のものはともかく、細い苗の場合は、植える前に弱ってしまい、根付かないこともあるかと思います。どうぞご配慮くださいますよう、よろしくお願いします。

植え付け

トマトの苗のメーカーのページに詳しく載っています。
動画も見られますので、園芸を全くやったことのない方は動画なども参照してみてはいかがでしょうか。

基本的な手順は下記です。
(トマト以外の植物も大体こんな感じです)
土いじりの経験がないお子さんの場合には、参考動画などを観てから植え付けには臨むのもアリだと思います。

1:鉢に底石を入れる。
水はけが悪いと根腐れを起こしますし、水やりの際に土も流れ出てしまうので、底石を敷きます。
家庭でやる場合には、ネット(生ゴミ用のネットなどで良い。ただストッキングタイプは水はけが悪いので、やめたほうが良さそう。おそらく園芸用のものもあると思います)などに入れると、底石の再利用も容易になるので良いです。

2:土を鉢に入れる
野菜用の土を鉢に入れます。鉢の高さにもよりますが、朝顔を育てるのに使った鉢の場合は、鉢の6割くらいの高さくらいまで土を入れます。

3:土を窪ませる
鉢の真ん中あたりの土を窪ませます。

4:ポットから苗を取りだす
苗のポットを外します。
苗の根元を人差し指と中指で挟むようにしてポットの上面を手で覆った状態にして、ひっくり返して手のひらに乗せます。そして、ポットを上方向に抜き取って外します。

5:苗を、土を窪ませた部分に置く
苗を窪みに置きます。(ポットに入っていた土ごと入れてOKです。土を外そうとすると苗が傷むので、土ごと窪みに収めてください)
窪みに置いたら、周りに寄せた土をならします。

6:土を足す
土は水やりをすると含んでいた空気が抜け、下に沈みますので、さらに土を足します。鉢いっぱいだと、水やりした時に土ごと水が溢れてしまうので、多少余裕を持たせたほうが良いです。

7:水をやる
鉢の底から水が滲み出るくらいたっぷり水やりをします。
売っている土は乾燥していて、水を含んでいませんので、最初の水やりではとにかくたくさん水をかけてやらないと、鉢底から水は滲み出てこないです。植え付けに慣れていない場合、まだ底から水が出てこない……なんで……? と不安になるくらい水をじゃんじゃん土にかけることになります。
不安になりますが、とにかく滲み出るまで水やりします。余分な水はきちんと鉢底から出てきますので、大丈夫です。しっかりとあげましょう。

8:根が張るまでは水をやり過ぎず、日陰に置く。
水をやりすぎると根が土に定着しないので、最初に滲み出るくらいまで水をあげたら、その後しばらくは水をあげ過ぎないようにします。
晴れ間が続いているようであれば、2日に1回程度、雨が降っているようなら、土が乾いたら、くらいの間隔で良いと思います。
また水やりは昼間ではなく、朝、あるいは夕方にやります。(日中、水をやると、日差しが強い場合などは水が温まってしまうのでよくない)

必要があれば、支柱を立てます。
ミニトマトの場合、仮支柱を斜めに立てる、と園芸系のページにはありますが、学校ではおそらく難しいので、支柱は縦に立てても良いと思います。ただし、植え付けした位置ではなく、苗の根元から数センチ離して立てます。(今生えている苗の根を傷つけないような位置にしましょう)
根に傷がつくと、根付かず枯れてしまうなど、生育に影響が出ます。

9:根が張ったら
しばらくすると、土に根が張ってきます。
根が張ってくると、植え付けをした時と比べて、なんとなく元気が出てきたな、という見た目になります。(新しい葉が出てきたり、葉の色が濃くなったり、見た目が少し変化します)
根が張ったら、水やりは1日1回程度にしても良いです。
(天候が良く、表面の土が乾いている場合のみ。雨や曇りが続いていたり、表面の土を触ってみて、湿っているようであればやらなくてOK)

肥料や害虫駆除用の薬などは、学校での管理となるので、苗の様子を見ながらあげることはできませんが、水の量であれば、お子さんに調整させることはできるかと思います。(ただ、条件が均一になるよう、子どもたちの見ていないところで水やりをしている可能性もありますが)
雨の日が続いている場合には水をあげない、晴れの日が続いている場合には土が乾いているかを確認し、乾いていなかったら水をやらず様子を見る、水をやる場合には、鉢の底から水が滲み出てくるくらいたっぷりとやる、など……学校でも指示があるとは思いますが、お子さんとトマトの状態を話し合ってみると良いのではないでしょうか。

生活科って大変だな…という感想

私は理科と社会だった時代に小学生を終えてしまったので、生活科の授業内容を聞いているとすごいな〜と思うことも多いです。
子供の小さな手ではなかなか苗をポットから外すのも難しいでしょうし、土を触ることに戸惑いを感じていそうな子も多かったです。
土で手や服が汚れることに抵抗もあるでしょうし、土いじりに慣れていない子にとっては、土自体どう扱ったら良いものか、と感じていたのではないかと思います。
アサガオと違って、鉢に土を入れ、指で穴を開けて、タネを落とし、軽く土をかぶせればOKというわけではないし、苗の植え付けは結構土だらけになるし、汚れます。

でも、学校で、野菜ってこうやって出来るんだ、という経験をさせてもらえるのは、ありがたいことなのかな、とも思いました。
サツマイモ掘りなどの行事も一部の学校ではありますが、一部の学年が苗を植え、全学年で掘るパターンがほとんどでしょうし、畑と学校が離れている場合も多く、育っていく様子はこういう形でないと、なかなか見られません。

我が家はずっと親子で園芸やっていて、アサガオは数年前から育てていますし、野菜もトマトはもちろん、カブや小さい大根もやってるので、苗の植え付けも手慣れたものでした。そんなに手先が器用な方ではないけれど、周りと比べるとスムーズに植え付けを終えていて、「何度かやったことがある」というだけでも、全然違うのだな、とちょっと感動しました。

ミニトマトのその後については、またそのうち。

#小学生の親あるあるTips #ミニトマト #園芸 #生活科 #野菜づくり

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きゅぶ。
毎週付き添ってる習い事の待ち時間にちょっといいものを飲みます。