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あらゆる美を詰め込んで。〜「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(ネタバレなし感想文)〜

私はジョジョシリーズには疎いです。
しかし、「岸辺露伴は動かない」ドラマシリーズはその独特な世界観で、観る度に気になる存在でした。
そして、ジョジョシリーズを知らない私が見ても、岸辺露伴が高橋一生さんのハマり役だとわかるような作品です。
そんな「岸辺露伴は動かない」シリーズが遂に映画化。
元々映画好きの私にとっても、やはり気になる存在でした。

劇場版はルーヴル美術館が舞台。
劇場の大スクリーンで至宝の美術品を観られるのはまさに眼福。それだけでも行く価値があります。

しかし、実は日本でのシーンも、ルーヴルシーンに引けを取らない美しさが光っていました。

元々、私が「岸辺露伴は動かない」ドラマシリーズで着目していたのは、露伴の家をはじめとした美術セットの美しさです。
ドラマを見るたびに、今度はどんな面白いものが露伴の家にあるんだろう?とワクワクしながら見ていました。
そして毎回、それらが露伴のアトリエにマッチしているのです。
今回の劇場版では、ルーヴルの至宝の美術品の数々はもちろんのこと、
顔料の原料だったり、
日本の歴史ある木造家屋だったり、
その中の侘び寂びだったり。
観ていて、あらゆる「美」を詰め込んだ作品だなあと思ったのでした。
映画を見てから時間が経った今も、「ああ、またあのシーンの風景を見て見たいなあ」と思う、不思議な作品です。

岸辺露伴シリーズが元々好きな人にとっては、堪らない作品かもしれません。
ぜひ劇場の大スクリーンで、たくさんの「美」を堪能してみてください。


映画パンフレット、筆者の居住エリアの映画館ではあまりの人気に完売していました・・・。
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」はパンフレットも非常にお洒落。一読の価値あります。

追記)ただ、本作のテーマである、「この世で最も黒く邪悪な絵」、思った以上に怖かった…。
レイトショーで観てしまったために、ビクビクしながら帰路につくことになったのでした…。

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