クリスマスイブ、100周年の小樽運河を歩く。
2023年。
今年は小樽運河竣工100周年、小樽駅開業120周年という、またとないメモリアルイヤーである。
北国に住むようになってから、レンガ造りとガス灯が象徴的なこのまちが、私は大好きになった。
ノスタルジー漂う小樽運河と堺町通りは、私のお気に入りの散策コースである。
「このまちがクリスマスの装いに包まれる時、本当に素敵な雰囲気なんだろうな」
という思いはずっとあったのだが、如何せん、大人気の観光地である。
ましてやクリスマスイブなんて混むだろう。
と、このシーズンに訪れることはずっと避けていた。
しかし、今年は小樽運河100年の記念すべき年である。
「これは行かないわけには行かない！」
と妙な義務感（？）に急かされ、多くの人で賑わう、クリスマスイブの小樽を訪れたのだった。
午後3時ごろ、運河は日没後のライトアップの時の楽しみにとっておき、先に堺町通りをそぞろ歩く。
歴史的な建造物も多い、人気のお土産物屋さんが立ち並ぶ通りだ。
ガラス細工専門店も数多く並び、店ごとにこだわりのハンドメイド作品を売っている。この通りを眺めるのが大きな楽しみの一つだ。
さらに、クリスマスならではの装飾が、レンガ造りのお洒落な街並みによく似合う。
さて、堺町通り商店街をぶらぶら歩いていくうちに、日もだんだんと暮れてきた。
ここからが小樽の街のゴールデンアワー。
さて、日もとっぷりと暮れたので、念願の小樽運河のイルミネーションへ。
その名も、「青の運河」。
青い色のLEDが1万個使われている、冬のこの時期しか見られない小樽運河である。
さて、よく観光ページなどで目にするアングルから見た景色がこちらである。
小樽運河沿いのガス灯の、やわらかくて暖かい光と、
この時期だけの青い、幻想的な輝き。
冬の小樽は美しい。
夜は、なおさら。
大好きな街で過ごす、素晴らしいクリスマスイブだった。