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ミステリー記念日に寄せて。〜私はミステリで育ってきた。〜

本日はミステリー記念日だそうです。
由来は世界初のミステリ小説をこの世に生み出した、エドガー・アラン・ポーの忌日から。

ちなみに、このエドガー・アラン・ポーをもじったペンネームなのが、かの江戸川乱歩。
私のミステリの入口は、小学校の時に読んだ復刻版少年探偵シリーズからでした。

明智小五郎と、怪人二十面相との頭脳戦にワクワクした子ども時代。

復刻版少年探偵シリーズ。私のミステリの原点です。


頭脳明晰な名探偵がヒーローの如く、謎を解き明かし犯人を捕まえる勧善懲悪。
子どもの頃においてはそれが最大のミステリの魅力でした。
しかし、ミステリから得られるものはそればかりではありません。

ミステリは、凄惨な殺人事件が舞台になることが多いです。
その惨劇に至るまでに、果たして何があったのか。
背景にある人間心理や社会情勢といったものに、自らリスクを冒して体験せずとも多いに学び取ってきたことが多いように思います。

人生という無色の糸の束には、殺人という真っ赤な糸が混ざっている。それを解きほぐすことが、我々の仕事だ。」(コナン・ドイル作 シャーロック・ホームズ「緋色の研究」より)

ミステリは言うなれば、「色んな人生が一冊に詰まっている」小説ジャンル。
そしてミステリを楽しめるのは、平和な世の中であるからこそ。
でなければ、現実でも虚構でも悲劇を突きつけられて、全く持って楽しめません。
様々な人間の人生が複雑に絡み合い起こる怪事件や悲劇を通し、
謎解きやどんでん返しの爽快感から「人はどう生きるべきか」まで思いを馳せられる
のがミステリの醍醐味ではないでしょうか。

ずっとミステリを楽しめる世の中であってほしいものです。
素晴らしい読書体験に、心からの感謝を込めて。


写真は、私が特に大好きなミステリたち。
・綾辻行人「十角館の殺人」
・東野圭吾「容疑者Xの献身」
・知念実希人「天久鷹央」シリーズ
私の中では、「人生で出会って良かった」と思うレベルでおススメです。

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