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「M八七」に思う、シン・ウルトラマン(ネタバレなし)

私はウルトラマンの世代ではない、20代女子である。
それでも子供の頃、ウルトラマンが大好きだった。
リアルタイムで見てはいなかったが、家にはウルトラマン総集編のビデオがあり、何度も何度も見ていたからだ。だからウルトラ兄弟もある程度までは知っている。
でも何より私がウルトラマンが大好きだったのは、この銀色の巨人を「とても美しい」と、子供ながらに思ったからではないかと、今では思っている。
そんな私がずっと気になっていたのが、映画「シン・ウルトラマン」の主題歌「M八七」だ。

ウルトラマンといえば、生まれたのは「M78」星雲。でも米津玄師による主題歌は、「M87」。 ウルトラマンなのだから、主題歌は「M78」であるべきだろうと、私は強く思っていた。しかし調べてみると、実在する「M87」星雲をウルトラの星とするはずが、誤植で「M78」星雲になってしまったそうだ。

元々の「M87」にしたところといい、ウルトラマンの、元々ないはずだったカラータイマーや背びれを無くしたところといい。
映画「シンウルトラマン」は、本来あるべき姿のウルトラマンを、現代に復活させたということか。

原点がとても気になってしまい、とうとう元祖のウルトラマンのサブスクを見始めてしまった。
でも、見れば見るほど、元祖ウルトラマンへのリスペクトが映画「シン・ウルトラマン」に散りばめられていることに気づいた。「ああ、そういうことだったのか」と思うシーンの連続である。これはもう一度「シン・ウルトラマン」を見にいかねば!と思ってしまった。

「今は全てに恐れるな。痛みを知る、ただ一人であれ。」
「M八七」の普遍的な力強くも優しいこのフレーズに、ウルトラマンがもっと大好きになった。

やっぱり、ウルトラマンは美しかった。

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