ドイツ、教育学系Fachakademieのクラスメイト

2023年9月から、ドイツの教育学系Fachakademieに3年生に編入という形で所属している。
どんな人達で構成されているのか書いてみようと思う。

実習年をしているクラス


学校で実習している最終学年には3クラスある。私のクラスメイトは18名。
実習年をしているもう2クラスを入れたら40人以上になる。
2クラスのうちの1クラスは24人で、私が所属している学校で2年間、学校型職業訓練をしてきた子達。みんなものすごく若い。25歳で私、一番年寄りぃ〜💦などと言って、私のクラスメイトを凍りつかせたりする。
この子達の中には、PIAというお給料をもらいつつ3年間職業訓練をしたかったものの、高校卒業資格が無かったために、学校型職業訓練をしているという子も多数いる。
そう、BY州では両立が厳しいと言われるPIAを出来るのは、高校卒業資格を持っているののみ。2024年から誰でも応募できるようになったらしい。

残りの1クラスは6人、私らのように外部生でミドルエイジだ。しかし彼ら遠くに住んでいるため、なぜかいつもオンライン参加。プログラムが全く違うため、基本的に交わることがない。

クラスメイトの持つ背景

さて、私が所属しているクラスのクラスメイトだが、出身も年齢も様々でかなりカラフルだ。
殆ど、教育学関連の大学を自国で卒業しているので、大半がpädagogische Ergänzungskraft(保育補助)として既に何年も働いている。そしてその半数以上が、学童保育従事者だ。中には、副園長先生もいるし、自ら実習生を持っている人も。
全く教育関連ではない背景を持つのは3人のみ。
先生方からは、質問は議論がすごく多く、それらがとても面白くて、かつ、年齢を感じさせるという異色のクラスらしい。
良い意味で、年齢を感じさせる質問だといいのだが。

先生は最初、外部から入ってきた私ら中年クラス(いや、27歳もいるよ)と若者クラスがもっと交わることを望んでいた。
ここからは、若者、中年となんか微妙だからヤングとミドルと名付けよう。オンラインクラスはオンラインで。
年齢差か、過ごしてきた時間なのか、自然に交わるのは難しい。当たり前か。グループとして成り立つためには、せめて何らかの苦楽を共にしないと。

男女比

男性はうちのクラスではゼロ。ヤングクラスには2名、オンラインクラスは1名。
全体的に、男性が少ない。

国籍とドイツ語

国籍は様々だと述べたが、私に所属しているミドルクラスは多国籍。大体がヨーロッパ出身である。
ヤングクラスとは交わりがほぼないが、発言を聞く限りネイティブだ。両親が移民だという人もいるかもしれない。
オンラインクラスは、2人ヨーロッパ出身の外国人がいる。

ミドルクラスでは、バルカン半島出身者が最も多く、ヨーロッパ大陸出身ではないのは、私を入れて3人のみ。言語体系が全く違う国で育っているのがアフガニスタンと私の2人である。
アフガニスタン出身のクラスメイトは、難民だったこともあり、子供の時にドイツに来ているため、ドイツ語には問題なし。
他のヨーロッパ出身のクラスメイトは、ドイツ歴が長かったり、自国でドイツ語で授業が行われる高校を出てたり、ドイツ歴が浅くても自国でドイツ語の先生だったりする人が多く、これまた言語面には全く問題なしである。彼等は、レポートを書いても校正が必要ない部類に入る人達でだ。
ドイツ歴が浅いために、ほんの少し苦労しているのはエル・サルバドール出身で英語の先生だった子とイタリア生まれイタリア育ちのモロッコ人(モロッコ系イタリア人はピンと来ないらしい)である。
彼らは、ドイツ語少々ハンデなために時事問題の議論に積極的に関われなかったり、ここならではの皮肉ジョークについていけないために、笑えなかったりする。
笑えなくても正直全然問題ないと思うのだけど…

クラス内のグループ

クラス内には、グループが大きく分けて3つある。
バルカングループ、ドイツ語ネイティブ並みグループ、そこに属さないクラスメイト達(グループではないかも?)。
バルカングループは、分からなかったりするクラスメイトに優しく救いの手を差し伸べてくれる。ドイツ語が完璧でも(話してても文法ミスがない)奢らない。礼儀に厳しく、手を挙げずに話し出したり人の話を遮ったりするクラスメイトを白い目で見ているし、その件で何度もドイツ語ネイティブ並みグループと火花を飛び散らせている。
ドイツ語ネイティブ並みグループは、順番を待たず話し出したりするし、言葉がキツい。凹むクラスメイトもいる。
その中でも、去年クラス委員長役目を引き受けてくれたルーマニア人(番長)は、悪気もなくキツイと言われる部類に入る。
私は、先のドイツ歴浅い2人とバルカングループ属し、ドイツ語の文章を恐ろしく色んな表現で書けるセルビアから来たクラスメイトと一緒にいる。イタリア系モロッコ人とこのセルビア人は、感覚がやたら日本人っぽい。
誰かの反応や言われるだろうことを気にする。

ここに挙げた以外にも、クラスメイトはまだいる。皆誰かとつるんでいる。

ラッキーだったこと

恵まれたと感じた事は、同じ目的に向かって助け合う仲間に出会えたこと。

私のように教えあったり、一緒に座って気軽にノートを見せ合える仲間がいるというのは心強いと思う。外国人なので、やはり聞きそびれたりすることもある。
こういう仲間がいるといないのとでは、大違いだ。

というのも、ドイツの大学時代、日本出身の私はどこにも属せなかった。中国人グループやベトナム人グループは、固まってる。
フランス、イタリア、スペイン出身だとちやほやされるのだが、日本だと"ふーん"という感じ。今なら、もうちょっと日本の文化が浸透しているので友達ができたかもしれない。

とにかく、上記の3人でよく勉強した。
州で行われる最終統一試験前は、誰かの幼稚園に集まって問題を出し合って、口頭で全て答えられるか試したり、オンライン勉強会をしたり。
家で自分一人だと上手に言えるのに、誰かを前にすると緊張したりするのか急に言えなくなったりするので、勉強会は大変役に立った。

これは本当に運としか言いようがないが、助け合いができる仲間に出会えたらラッキーだと思う。




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