あなたと愛と
毎日夜に何となく書き始めてしまう。書いたそれは、朝になるとなんとも恥ずかしい自分の心を切り捨てた物だとわかる。
多分、「あなた」あてに書いたことはない。そもそも私にとって「あなた」と呼ぶ人はいないから。
でも深夜にふと捕まってしまった見知らぬ人のnoteには、愛を考えさせられることが書いてあった。
読まずに寝ればよかった。私には「あなた」がいたことを思い出してしまった。
ちょっと読んで他の人のnoteを読めばよかった。愛があったことを思い出してしまった。
苦しくなって涙が出て名前を呼んだ。いつもなんともないのに自分の中の遠い遠いあなたを呼んでしまった。
私は愛は持ち合わせていないと思っていたのに、苦しくて苦しくて絶望に果てはない。
愛がないから、毎日笑顔でいられると思っていた。真実を知ったら笑えないし元気も出ない。
笑わない私でもいいか?苦しみにもがく私でもいいか?こんな私が愛を持っていると誰が信じてくれるのか。
あの日泣き叫べなかった私の涙は、こんな夜中に流すためにあるわけじゃない。何かに気を取られているうちに涙と愛の在処がわからなくなってしまったんだ。
こんな苦しみはひとりぼっちじゃあ越せない。「あなた」という人と苦しみを乗り越えてきたのに。
愛があるなら、胸の苦しみでやがて私は消えるだろう。痛みや苦しみのない世界を探しに地に潜るだろう。
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