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大好き、豪州ナチュール

お取り寄せ年越しナチュール第四弾です。
未だ年越しとか言うているのか、と言われてしまいますが、投稿日を空けないとネタが尽きるのです。毎日ボトル開ける訳にいかない。。。

さて今回はオーストラリアの大好きな生産者、トム・ショブルックのワインです。

まずは味の感想から。
深いルージュの色味の通り、力強い木のアロマ。その割に軽やかな口当たりで飲み心地は良いけど、確かなタンニンは感じる。出汁感強い、旨味です。要は美味しい。シラーらしく強く、トムらしく軽くって印象ですかね。
2日目にはシラー感が深まりましたが、果実感も増したから飲み良さは変わらずって感じ。

と言うことで、ジョブルックワインズトミーラフでございます。
トミーラフ/TOMMY RUFF 、ニシン科の小魚ですって。因みにトムの幼い頃のあだ名だそう。シラーブレンドで寝起きでも飲めるワインがコンセプトらしいです。いやムリやろ。笑
今回の2016年のセパージュはシラー/Shiraz:50のムールヴェードル/Mourvèdre:50。寝起きはムリやけど、昼飲みからゴクゴクはいけるかな?オーストラリアっぽい、陽気な感じがします。

いつぞやにご紹介したpantomの1人です。オーストラリアのワインはナチュール飲む以前から好きでしたが、ナチュールに関してはいよいよ大好きな生産国になりました。先の大規模な森林火災の影響を受けたワイナリーも少なくないと聞きます。時間がかかるかもしれませんが、復活してほしいと切に願います。

さてオーストラリアのナチュールについて少し。そもそもオーストラリアでは18世紀末からぶどう栽培が始まったといわれています。全体的に厳しい気候であるが故、創意工夫をもって栽培されています。その為か、フランスやイタリアのようなほかの生産地に比べ、土壌由来のテロワールや畑の個性は強くないように感じます。個人的にそれ以上に感じるのが、ぶどう品種の個性や生産者の個性が色濃く出ているように感じます。

特に、オーストラリアではシラーズと呼ばれる、シラー/Syrah が大好きです。クラシックな(ナチュールでない)ワインでのシラーは、独特のスパイシーさと重厚な飲み口が特徴かと思います。勿論ナチュールでもその特徴が強いものもありますが、それ以上にぶどうのフルーツ感が出ているものが好きで、シラーズは特に好みにばっちりなものが多いです。初めて飲んだナチュールのシラーは最早カルチャーショックレベルでした。ローヌのヴァランタン・ヴァルス。エチケット通りのバカンス気分で飲みたい美味でした。(https://www.naturalwine.jp/list/?id=1531197042-100099)

同じくショブルックのシラーズでいくと、昨年春の自粛期間に飲んだ『Poolside』。これはもう、最高でしたね。名前の通り真夏にさ、氷にぶっ刺して、みんな水着でさ、ごくごく飲みたいくらい、軽やかでジューシーで、最高でした。

いつかの投稿にも書いた気がしますが、オーストラリアのナチュールはとっつきやすく、飲み易く、『ナチュールとは』を感じやすいものが多いと思います。トム・ショブルックは勿論、ルーシー・マルゴー、ヤウマ、ジェントル・フォーク、、、あぁ、飲みたくなってきた。そんなオーストラリアンナチュール、唯一の欠点があります。高い。やや高いんですよ。それだけ。


この投稿を書くのに、ちょこっとだけオーストラリアのワイン事情を調べてました。オーストラリアはフィロキセラの被害が無かった州もあったんですね。フィロキセラとはご存じ?葡萄の木の天敵です。いつかまた触れたいですが、このアブラムシのせいでヨーロッパの葡萄の木は壊滅状態になってしまいました。この影響が少なかったようです。まぁ地理的に遠いですからね。また大規模灌漑や開墾によってぶどう栽培できる土地が限定的の為、栽培面積をこれ以上増やせないような状況にあるようです。

それでもワインの歴史からいうと、ニューワールドと呼ばれるオーストラリア。200年余りで世界有数のワイン産地となりました。そこでアントンが畑を始めたのが2002年。歴史は浅いかもしれませんが、本当にいいナチュールが多いので、値段にビビらず、一度飲んでみてほしい産地でした。

ではまた。。。




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