魅惑のモルドバ美女たち
だいぶ春めいてきましたね。桜を見ながらナチュールを飲みたい今日この頃。なんとかウイルスの収束を祈るばかりですが、今しばらく家で大人しく飲みましょうか。
さて今回のワインは、前回の投稿で少し触れたショップで試飲したオレンジワイン、モルドバのEquinoxから5 Elemente です。
モルドバ。・・・どこ?ってなりました。すいません。
(https://yahoo.jp/xKrqJd)
東ヨーロッパっていうんですかね。黒海周辺のこの辺り、特にこの地図よりさらに東(見切れてる右の方)のジョージアがワイン発祥の地という一説もあるほど、実はワイン文化は昔からあるみたいです。
1991年、旧ソ連から独立した、比較的若い国ですね。首都はキシナウ、通貨はルーマニアレイですって。いやー知らないことばかり。
街並みも東欧ならではのエキゾチックな雰囲気もありつつな、いい感じ。海外旅行に行けるようなるのはいつの日になるやら・・・
(http://www.moldovawine.jp/html/page18.html)
さてこんな魅力的な国からやってきたワインですが、この通り澄んだオレンジ色をしています。典型的なオレンジワインです。そしてオレンジならではの滋味深さを感じる味わいも久々に感じました。こういう滋味深オレンジは、紅茶のニュアンスを感じることが多いですよね。今回のナチュールも、抜栓後どんどん紅茶が濃くなっていきました。ホント美味いよね。
このキュベ名『5 Elemente』、予想通り5つの葡萄のアッサンブラージュによるワインです。然るに、シャルドネ:45%・フェテアスカアルバ:30%・フェテアスカレガーラ:15%・バベアスカグリ:5%・ピノグリ:5%・・・シャルドネとピノグリしか知らんて。初めて聞いた3種類は、隣国ルーマニアと似た土着品種みたいですね。
フェテアスカ・レガーラ。フェテアスカは乙女・少女、レガーラは王家という意味だそう。『王家の乙女』という品種名になるのでしょうか。すげぇ。この辺りの土着品種は葡萄の特徴を女性に準えて名付けたものが多いそうです。レガーラというくらいですから、高貴でやや高飛車美人なイメージですかね。フローラルなアロマが特徴で、白い果実やペッパーのニュアンスを持つ、そうです。皮に含まれているタンニンの量が比較的に多いだけでなく、葡萄のパルプにもポリフェノールが含まれているとのこと。樽熟成すると香ばしさも放つようになるそう。特徴的でありながら病気や寒さにも強く、栽培もしやすい、万能さ。さすが王家。小生意気な姫様は王女様へ成熟されるみたいです。なんのこっちゃ。
同じくフェテアスカ=乙女を冠する、フェテアスカ・アルバ。アルバは白いの意で、『白い乙女』ですね。レガーラと比べて大人しめな性格で儚い美人さんみたいなイメージかな。樽熟で複雑なアロマを纏うそうです。白いワンピースに麦わら帽子の乙女が、儚さの裏の強さを身に着けた女性へ。何言ってんだ。
最後のバベアスカ・グリ。グリはいつぞや紹介した通り、灰色ですね。バベアスカはおばあちゃんですって。なので『グレーの熟女』ですか。ようは昔から土着品種として歴史が深いみたいです。果汁は若草色で表現されていますから、このアッシュグレーのおばあちゃんも、昔はフェテアスカだったんでしょうかね。ホント何言ってんだ。
とまぁ、国や地域に根差した土着品種まで数えると、10000種を超えるそうです。絶対覚えられません。今回みたいにストーリー付けて覚えると残りやすいんですけどね。
こんな具合になんの足しにもならない情報もどんどん載せていきたいと思います。ではまた。。。