1か月ミラノに住んで思うこと
2021年12月20日にミラノに到着し、住み始めて1か月以上が経ちました。私が暮らしてみて感じたことを書き記しました。
1:海外生活は疲れる。
私は過去にアイルランド、スペインの滞在歴がありますが、自国以外の場所に住み始めるのには根気と体力が必要です。特にコロナ過で住み始めたこともあり最初はストレスでいっぱいでした。(といってもグリーンパスの手続きや滞在許可証などパートナーが全面的に協力してくれたおかげで一番つらい箇所は乗り越えることができました)
それでもまだまだ日常生活にて小さなストレスは多いです。例えば日本ではあまり気にしたことがない貴重品の管理。常に財布と携帯の場所を確認したり、電車に乗った際に背負っているバックパックに注意を払ったり。初めて行く場所はGoogle mapがないと辿り着けず。(Google mapがあっても道に迷ったり)。日本では当たり前にできていたことが海外だともちろん制限がかかりますし時間もかかります。
2:天候が健康を左右する。
私がミラノに到着したころは毎日曇りで太陽を拝める日が少なかったです。毎朝凍えるような寒さの中、語学学校に通わなくてはいけません。最近は春のような日もありますが(それも一瞬でした)、まだまだ寒い冬が続くそうです。日々曇り空のミラノを見る度に私の気持ちも鬱になってしまいそう。改めて天候は健康状態に結びついているのだと感じました。
3:ミラノの人は意外と?優しい。
日本にいる時は「ミラノの人は冷たい」、という印象を持っていました。というのもミラノは東京のように大都市で、忙しく働いている人ばかりだと思っていたからです。実際にこちらに住み始めてみると、そんなに態度の悪いイタリア人には出会いません。私が拙いイタリア語を話しても、またイタリア語では説明できずに英語で話しても、快く対応してくれます。(観光客が行くようなお店しか利用していないのかもしれませんが・・・)
勿論、カフェやレストランなど日本と同じような接客ではありません。待たされることが大概ですし、日本の隅々まで行き届いたサービスは期待できません。先日トラットリアでランチをした際に通されたテーブルは前のお客のお食事の残りが散乱したまま。15分ほど待たされてからウェイターが片してくれましたが、テーブルクロスはその場ではたいてひっくり返して再利用。フォークとスプーンも隣の席の未使用分をそのまま拝借。いかにもイタリアっぽいですね。それでも働いている店員さんは気さくで良い方ばかりです。「今行くからね、アモーレ」「注文は何だい、アモーレ」「はい、アモーレ」と全ての最後に「アモーレ」をつけるおばちゃんが接客してくれて気持ちがほっこりしました。
4:違う国に住むことは忍耐が必要。
渡伊したころの私のイタリア語力は初心者に毛が生えた程度。語学学校の先生のイタリア語は聞き取れてもパートナーの友人・家族との会話はまだまだ成り立ちません。イタリアに来てすぐのころは1日でも早くイタリア語を習得しなければと必死でした。9:00~13:10まで語学学校に通い、帰宅してお昼ご飯。その後も3~4時間自習勉強をする日々。勉強時間が少ない日は罪悪感に苛まれ、強迫観念にも襲われます。それでも自分の語学力が向上したとは言えず、悶々とし、ついにはミラノは私の住む場所ではないとまで感じ始めてしまいました。気持ちがポキッと折れてしまった時にイタリア人パートナーに言われた言葉。
「Not Italian language comes first, Italian language comes with everything」
イタリア語が初めに身につくものではなくて、色々なことを経験するうちに自然とイタリア語が身につくものだと。その言葉にハッとさせられました。それ以来、もっとイタリアでの自分の生活に目を向けてみようと考えられるようになった気がします。好きな時にブログを書いたり、絵を描いたり、ボーっと景色を眺めたり、散歩したり、カフェに行ったり。イタリア語の勉強はほどほどに、完璧じゃなくても焦らずに続けていこうと思います。
最後に、いつまでこちらに暮らすのかまだまだわかりませんが、細々とブログを更新していこうと思います。