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コインランドリーに行く理由
この夏、住んでいる建物の外壁塗装工事があり、1か月ほど洗濯ものを外に干せない時期があった。
猛暑で、晴れ続き、ありがたいことと言えば洗濯ものがすぐ乾くことぐらいだったのに、なかなかせつないものだった。
それでコインランドリーに通うようになった。
近所に、きれいで広いコインランドリーがある。
洗濯は家で済ませ、脱水した洗濯ものをかごに入れて車で通った。
通い始めて、なぜみんながコインランドリーを使うのか、わかってきた。200円あれば、1回分の洗濯物がきれいに乾く。もちろんそれはありがたい。
でもそれだけではない気がする。
私も、家に除湿器があるから、部屋干しで乾かすことだってできた。
でも、そうはしなかった。
洗濯機や乾燥機がまわる、低いモーター音。
洗剤や柔軟剤のほのかな匂い。
乾かし終わった洗濯ものの、あたたかさとやわらかさ。
(日光に当てて乾かすより、乾燥機でするほうが柔らかくなる)
そしてそこに来る自分以外の人が、言葉は交わさずとも、仕事して、着たものを洗って乾かして、きちんと生活しているということ。
他の人の洗濯が終わっていたら、それをかごに出して、なんならバスタオルなんかを上に広げて、「出しました」の札を置いてあげていること。
そういうことを確かめて、なんとなくほっとする、安心する。
それが、人を惹きつけているのじゃないかなと、そう感じた。
見出し画像はみんなのフォトギャラリーよりお借りしています。
ぷらいまり。さん、ありがとうございます。