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懐かしい感覚が

 谷川俊太郎さんが今月92歳で亡くなられました。
近くの図書館で、「追悼 谷川俊太郎コーナー」があり、手にとったのはこの本。

色々な質問に谷川さんが
優しく答えています。

谷川さんに対して、なんでこんなに懐かしい感覚なのか、と思いました。
調べてみると、作品の中に「スイミー」「朝のリレー」がありました。
小学校中学校国語の教科書で、何度も何度も音読したな・・・と思いました。

朝のリレー    

 「朝のリレー」

 カムチャッカの若者が
 きりんの夢を見ているとき
 メキシコの娘は
 朝もやの中でバスを待っている
 ニューヨークの少女が
 ほほえみながら寝がえりをうつとき
 ローマの少年は
 柱頭を染める朝陽にウインクする
 この地球で
 いつもどこかで朝がはじまっている

 ぼくらは朝をリレーするのだ
 経度から経度へと
 そうしていわば交換で地球を守る
 眠る前のひととき耳をすますと
 どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
 それはあなたの送った朝を
 誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

谷川俊太郎「谷川俊太郎詩集 続」
思潮社 より

国語の教科書が好きでした。
本の虫だった私。
「朝のリレー」を読むと、世界の色々な場所で、色々な人が色々な生き方をしている、どんな人にも朝は来るのだと思いました。

学生時代は、集団生活が苦手で学校が好きではなくて、朝が来なければいいのに、と思ったりもしました。
でも、この詩を読むと「明けない夜はない」という希望を感じました。

てこパカ様のnote.。谷川俊太郎さんへの想いを感じます。

今も、集団生活は苦手。
一人暮らしを始めて2カ月半くらいになり、明日はどんな風にしようかなと考える楽しみが出てきました。仕事は淡々としていて、自分のことを大事にできるようなったことが大きいかも。
朝のリレーの中で、私もスピードは速くないけどバトンを持っています。

「教育心理学」の論述式レポートを提出したので、今度はぼちぼちと「スポーツの心理学」の論述式レポートに取りかかります。

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