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適応障害と睡眠剤

 いま、いくつかの病院に通っている。
 毎月、クローン病の治療のために通う病院と、心療内科にかかるための病院、3ヵ月に1度ホルモンバランスの状況を診て薬を出してもらう病院、それから不定期で皮膚科と歯医者。

 正直、病院にお金がかかりすぎる。これでもいくつかの制度は利用して支払いに限度額がつくようになはなっているのだが。毎月のしかかる出費。
 それから、平日にしか受診できないところもあるから仕事をするなら休みを取らなければならない。これもまた仕事を探している現状としては難しい条件になってしまうから辛い。

 先日、1年半くらい通っている心療内科で、いつも出してもらっている漢方薬以外に、はじめて睡眠導入剤を出してもらえた。寝つきが悪いために、変な時間まで起きてしまっていて、結果、生活リズムがどんどんおかしなことになっていて苦しかったのだ。
 出してもらえたという安心感だけで、もう半分くらいは寝られる気がするし、薬を飲むことによってさらに寝られる気がする。夜確実に寝られることの嬉しさよ…ありがたい。

 心療内科に通い出したとき、先生に診断された病名は「適応障害」だった。いまは少し注目が集まっている病名で、世間の理解が深まるタイミングなのかもしれないが、自分がそう言われたときは、自分も周囲も「うつ病ってほどじゃないからとりあえずそれらしい名前付けとくか、って付けられたんだな」と思っていた。そう、軽く見ていた訳です。
 でも間違った認識だった。自分も周囲も。

 診断を受けてからは漢方を飲み続けて、月一で先生に話を聞いてもらって、を繰り返しているだけで、劇的に状況がよくなったなんてことは感じられない。
 仕事を辞めて、また新しい仕事をはじめたら、また症状がひどくなったり別の所見が現れたりするかもしれない。自分にもわからない。
 ただ、浮き沈みの変化を取りこぼさず病院に診てもらえるよう、病院に行くことだけは嫌にならないように受診し続けるしかない。(これが結構難題なんだが)

さあ
早く眠気よ来い、早く眠気よ来い、

そう思いながら、最近読みはじめたばかりの小説のページをめくっている。

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