牛飼いとは。僕の考える日々の牛飼い。
こんにちは。
このnote第一回の『SNSから繋がるもの』の中に僕の自己紹介が書いてあるのですが(是非そちらも読んで下さい!笑)、
僕は農業高校卒業後、宮城県の某種畜場で二年ほど研修をしていました。
僕にとって宮城県の研修は原点そのもので。ここで牛飼いというものを学びました。
(就農してすこししか経ってないので原点もくそもなかろうがと言われればそれまでなのですが、、)
この宮城での研修は思い出せば苦く辛い経験、思い出で
ばかりです 笑(周りの方はいい方ばかりでしたが)
それでも宮城県という地で学んだものは財産であり、宝物。そして必ずいまの自分に繋がっているもので。
その研修中に、僕がそこの社長に教えてもらったことがあり、とても大事にしているものが
『牛飼いは一生勉強だ』ということです。
わかってる方はわかってるとは思いますが、
僕は正直甘くみていて、茨城の地元に帰ったときはいい牛買って、育てられるだろうと自信はありました。
しかし現実はそう甘くもなく、牛を理解してるとは到底思えないもので、情けなくなったのを覚えています。
牛がいまなにを欲しがっているのか、どんな体の状態なのか、牛の気持ちを理解しているつもりでもできなかったそんな日々がありました。
そしてここ一週間まえに南北海道家畜市場がありました。
家畜市場とは➡️家畜を売買する場所になっていて、今回僕の立場からすると繁殖農家さんが大事に育てた子牛を我々肥育農家が買って枝肉になるまで育てるという仕組みです。(簡単に説明)
繁殖農家➡️肥育農家
この家畜市場を僕は就農してから毎月通っているのですが、いまだに小堀畜産にとって合う牛はなんなんだろうと疑問に思っているところです。
『毎月牛買ってるのに合う牛をわからないとダメだろ』と思われるかもしれませんが
でもこれが、事実で僕はこの答えにたどり着くことができるのかもこの先わからないのかな?と思っています。
僕なりに育てた牛。
同じような体型をした牛、同じような血統、同じような日齢、同じ餌、同じ飼い方、同じ管理をしても
結果は全く一緒ではないんです。
同じ事をしても良くなる牛もいればダメになる牛もいる。
牛に正解はあるのかな。僕は常にそう思います。
もしかすると正解を見つけてわかってる方もいるかもしれません。正解がはっきりないとも僕はいいきれません。
でも僕のなかでは牛飼いは一生勉強、正解があるならそれを求めて牛を飼う日々、これが全てだと思っています。
そしてその中、今月も出荷はありました。
そして新しく入った牛もいます。
出ていく牛もいて、入ってくる牛もいる。
この繰り返し。このサイクル。
この中で牛と向き合って、毎回なにかを得て学べる。勉強できる。
こういった環境下の中に僕はいて正解とはなにか、模索しています。
↓↓は 今月買ってきた、左:59万、右:82万の牛。
体型でこんだけの差がある。
でも値段、体型関係はあっても、結局牛は牛。牛に変わりはない。
この牛たちと約20か月。
僕なりの正解を求めて、また今日も牛を飼います。
読んでいただきありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!