②もっと多くのお坊さんにテレビに出て欲しい
こういうことってありませんか?
たまたままったく別のひとから同じことを勧められたり、話されると
最初のひとから聞いたときは「へー、そうなんだ」くらいかもしれませんが、
偶然、別の人からも同じことを聞くと「本当にそうなんだ!」ってなりますよね。
ところがどうでしょう?同じ人から同じ内容を何度も繰り返し聞くと
ちょっとしつこいなーってなっちゃいますよね?
このようにぼくはテレビからはいろんなお坊さんがいろんな角度から仏教を語ったほうがいいなって思うんです。
とある番組で、お墓参りのマナーを解説したんですが、半年くらいのインターバルはあったものの、ほぼ同じ内容を同じ番組で語ることがあったんです。
そのとき、もしできるなら別のお坊さんが出たほうが面白かったんじゃないかなって思ったんです。
日本にはお坊さんが35万人いるといわれています。
これは東京都北区(赤羽とか)の人口に匹敵します。
かなりの数です。
そのすべてのお坊さんがテレビに出ろとはいいませんが、これだけ選手層が厚いわけです。
とはいえ、テレビ局からすれば、同じお坊さんに出てもらったほうが、楽なんでしょう。
・0から出演交渉しなくてすむ
・テレビ慣れしているので、安定感がある
・テレビ業界の事情をわかっている
でもね、これとても大切なことですが、われわれ僧侶は人気タレントじゃないんです。
なので、おなじみの僧侶がひっぱりだこになるよりも、フレッシュに循環したほうがいいと、こう思います。
理由もあります。
ひとりのお坊さんに対して多くのファンがもうすでにいるから
どういうことかというと、お寺には檀家さんがいます。
この檀家さんたち、自分のお寺の住職さんがテレビに出ると「まるで親戚がテレビに出た」というくらい喜んでくれます。
ひとりのお坊さんが出続けるということは、それだけ限られたファン(檀家さん)が喜ぶということに閉じてしまいます。
日本にあるお寺に関わる人をすべて巻き込むようなそんな風にもっとオープンにしていったほうが、よいとぼくは思うんです。
つづく