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正しすぎてつまらない、最近の接客現場
先日、こんな記事を書きました。
内容をざっくり言うと、ものをストレートに言いがちだった私が、女将となって店の看板を背負うようになってからというもの、その責任感から言い方には気をつけるようになった、というお話でした。わざわざ敵を作ったり嫌われたりすることのないよう、方々に配慮するようになったんです。
この記事に対して、マガジン購読者のunさんからこんなコメントをいただきました。
僕はオブラートに包むようになってから、つまらなくなったとよく言われるようになりました。
unさんは、率直にものを言わないことは自分を甘やかしているようで嫌だと言います。でも一人で生きているわけではないので周りに合わせるようにしているのだそう。そうすることで、今度はつまらなくなったと言われるように…。
あぁっ・・・すごい、わかります。実は私も似たようなものなんです。
もう何を喋ったらいいのかわからない
先の記事にも書いたとおり、私は女将になって以降、なんでも思ったことをズバズバ言うのをなるべく控えるようにしてきました。
これは余計なことを言って憎まれないようにするためというのもありますし、関西から関東に移り住んできたという事情も関係しています。関東のほうが比較的、良くも悪くも建前を重要視する傾向にあるのです。
またそれとほぼ同時に、無意識の偏見や、人によって異なる "地雷ワード" を口にしてしまわないようにと、かなり気を使ってもきました。
これらの甲斐あってか、おそらく以前と比べると無自覚に人から反感を買ったり傷つけてしまうことは減ったんだろうなと、漠然と感じるようにはなりました。
ただこんどは逆に、人を傷つけないように、不快にしないようにと気にし始めたら止まらなくなってしまって、何をしゃべったらいいのかわからなくなってしまったんですよね。
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