見出し画像

小さなお店が生産性をあげるカギは、一緒に働く家族やスタッフに裁量を与えること

サービス業って面白い仕事なんですが、とにかく生産性が悪いところが難点なんですよね。実際に働いていると、割にあってないなー、今日、時給いくらだ?と思うこともしばしばありました。これにはまだまだITが普及していないことも要因でしょうし、人じゃないといけない仕事が多いのも理由として挙げられるでしょう。

一体どうすればサービス業でももっと生産性を上げることができるんでしょうね。私もまだ模索中ではあるのですが、一つ見つけた答えは「一緒に働く人に裁量を与えること」でした。あるていど決定権を渡すっていうことです。


優秀なのに「決定権」がないために

きっかけは、うちにある1人の優秀なアルバイトスタッフがいたときのことです。

当時彼女は大学生で、飲食店で働くのは初めて。その割には愛想が良くテキパキとよく動き、こちらが教えてなくても臨機応変に対応することが得意で、入店から半年もしないうちに、15坪25席の店を一人で回せるほどに成長してくれました。うちのような、特にほかより時給が高いわけでもない小さな個人店で、このように優秀な人材に出会えることはとても貴重です。

ただ当時気になっていたのは、彼女は確かに優秀ではあるのですが、なにかと抜け・漏れの多いポンコツな私と比べてどうも仕事の "さばき" が遅い。これは私の体感ですが、同じ人数のお客さまに対応するのに、彼女は私の1.3倍ぐらい時間がかかるのです。

テキパキとしているのになんでかなーと考えたらその答えは単純で、彼女には自分で決められることが何一つなかったからなんです。逆に私は、自分で決定してもいいあれこれがたくさんあったために、わりかしポンコツでもサクサク仕事がさばけたのです。

ここから先は

2,212字

¥ 300

頂いたサポートでほかの方の記事を購入したいと思っています。知見を広め、より良い記事作りを目指します!