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「失敗もエンタメのうち」。ユニークなアイディアが光る鹿児島の居酒屋・ペンギン酒店の店主に「企画を成功させる秘訣」について聞いてみました!

せっかくお店という箱を持っているのだから、何かよそとは違った自分たちなりの面白い企画を立ててお客さまを呼び込みたい!こんなふうに考えるお店経営者さんも多いのではないでしょうか。

実は夫とともに老舗の飲食店経営をしている私もそのうちの1人。

コロナ禍の苦境に立たされたときには、何か自分たちらしい試みでお客さまを喜ばせることはできないかな(そして売り上げの足しにできないかな)、とあれこれ案を出しては消えたち、けっきょく大したことができないまま移転のための休業に入ることになってしまったという経緯があります。

そこで今回、「スタッフの独立応援デー」や「恋愛部の設立」など、ユニークな試みでつねにお客さまを虜にしている鹿児島の飲食店「ペンギン酒店」の店主・岡田六平さんに、企画を成功させる秘訣についてお話を伺ってみました。

飲食店のみならず、お店経営をしている人なら誰でも参考になるお話かと思いますのでぜひご一読ください♪


■□■□インタビューした人&お店紹介■□■□

【岡田六平さん】
成城石井、リクルート等に勤務したのち、2018年に鹿児島市で妻のハナさんとともに居酒屋「ペンギン酒店」をオープン。「酒店」と名のつく通り、オープンからの3年間で仕入れたアルコールは2000種類以上。子ども連れでも安心してくつろげるアットホームな店づくりを目指している。

【ペンギン酒店】
〒890-0054
鹿児島県鹿児島市荒田2丁目76−8 さくら咲ビル 1F

坪数:約20坪
平均単価:約3500円
在籍スタッフの数:8人(ダブルワークが多め。1日2~4人体制で運営)

インスタ: https://www.instagram.com/penguinsaketen/
Twitter: https://twitter.com/PSaketen
facebook:  https://www.facebook.com/penguinsaketen/

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実はユニークなアイディアを出そうなんて考えていなかった?!「好きでやってると人が集まる」。

コロナ禍で需要が減ってしまった無農薬のレモンを大量に仕入れ、店前でレモンスタンドを出店


————ではまずさっそく単刀直入にお伺いしてみたいのですが、岡田さん(以下、ロクさん)は、なぜ毎度毎度おもしろい企画を思いつくことができるんでしょう?スタッフに一晩営業をお任せするイベントや、恋愛部の設立、あとは "不純喫茶" 営業など、どれもユニークすぎます!

ロクさん:僕自身はべつにユニークなアイディアをたくさん思いついてるとは思ってないんです。

ただただ、コロナなどの有事に対応するためにはどうすればいいか。集客をするためにはどうすればいいかと考えているだけなんです。

自分の周りに今いてくれている人、自分が好きで得意なこと、使える場所やモノや時間をどう組み合わせるか…といったことはけっこう考えることが多いですね。


————今あるリソースを集結させて、できうる限りのことを考えるっていう感じですかね?

たぶんよそのお店も相当考えているとは思うんですけど、なかなかユニークなアイディアって出せないでいます。やっぱり、常によそとは違うことをしようっていう考えがあったりするんでしょうか?

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