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青果物流通業に参入ー買参権取得とはー

資金調達のため、事業を発展させるために
青果物流通業に参入をすることに決めた前回からの続き。

実際に青果物流通業とはどうやって参入したのか。
農業×八百屋ってどういう仕事なのかよく聞かれる質問でもあるので
どういう業務内容で取り組んでいるのかの紹介です。

買参権はなぜ必要なのか

前職で大田区にある青果物流通業で働いていた私ですが
そちらでは大田市場での仕入れ業務も経験していました。
セリに参加することはありませんでしたが
相対取引での仕入れや仲卸からの仕入れを行っていました。

青果物流通業とは簡単に言うと八百屋の規模を大きくした言い方ですが
やはり仕入れが命となってきます。
仕入れの力があるかどうかで値段や物量が変わってきます。
この話を掘り下げると長くなるので、またどこかで詳しくお話しします。

青果物を仕入れる方法としていくつかありますが
市場の卸売会社から直接仕入れるには売買参加権(買参権)が必要とされています。
この買参権がなければ、セリにも参加できません。
買参権がない場合は仲卸業者から仕入れる方法があります。
(※各市場によって異なる場合があります。詳しくは各市場からの情報を参考にしてください)

買参権がなくても八百屋をすることはできますが
買参権があることで卸売会社から直接仕入れができるため中間マージンを抑えることができたり
市場の動向や商品情報などの情報網が広がったり
セリに参加し欲しい商品を欲しい価格帯で購入できるなどメリットも多くあります。

取得のハードルがかなり高い

しかし買参権は誰でも取得することができるわけではなく
東京都では、市場ごとに東京都の承認が必要となってきます。
経験、知識、事業計画、市場内での繋がりなど(ここが一番重要)が審査され
保証金の預け入れや支払い能力なども審査が入ります。
書類も多く、面接もあるため取得までに時間も要します。

買参権の番号が届いたときには嬉しいものがありました。


どういう業務内容なのか

では実際どのような業務を行っているのか。
現在、業者との取引がメインとなっていますが
飲食店や加工業者に卸している流通会社へ青果物の納品や
小売店を運営している流通会社に青果物をパッケージをしての納品、
飲食店へ直接納品するなど多様です。

またこびと青果店として店舗で一般消費者の方への販売も始めています。
八百屋を始めるにあたり店舗を探していたのですが
なかなか見つからず、事業開始に間に合うのかひやひやしていました。

つづく

次回は一般消費者向けの販売に至るまで。