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【読書】書くこととは、考えること


読書のアウトプット5冊目、ライターの古賀史健さんの著書。


書くことを始めるにあたって、おすすめされていた本の一つだったので読んでみた。


「書く技術」は、一生使える’’武器’’になる

という見開きに始まり、ガイダンスから第4講まで文章の書き方について述べられている。

各章ごとにまとめがあり具体例も多く、全体的にとても読みやすかった。


「書くこととは、考えること」


書く技術が身につく

ものの見方が変わる

物事を考え方が変わる

世界を見る目を変わってくる


という主張から講義は始まっている。


まず目から鱗だったのは、理解した上で書くのではなく解を得るために書くということだ。

わかってから書くのではなく、わからないから書く。


そして、自分の言葉に翻訳してみようと言うのである。

翻訳への第一歩として、聞いた話を誰かに話すことも勧めている。

これは私も経験がある。

読んだ本、誰かと会って話した話や今日の出来事などを家に帰ってから話すと、新しい発見があったり疑問が浮かんだりすることがある。


また、すべての文章には主張が必要だとも言う。

文章を書くことは、他者を動かさんとする’’力の行使’’なのである。
p135

わざわざ文を書いてまでしてなぜ伝えるのか?

それを自己に問えば、主張を明らかにするのも当然である、と述べている。

確かに、反論が怖かったり伝えるだけなら一般的な意見だけで良いのではないかと考えてしまったりするが、それでは読者には何も伝わらない。

力の行使という少し過激に思える主張も理解できた。


また、他者を動かそうとしていない日記やエッセイを公表していることは、自分を理解してほしい、すなわち他者の心の変容を求めていることに他ならないと主張する。

私も、自分のために書いているとしてもそれを公にしているということは、誰かの心に響いてほしいと願っている。(と思っている)

そのことには目を逸らさずに真摯に向き合って、文章を書きたいと思った。


才能や文才など気にすることなく、すぐにでも最初の1行を書きはじめていただきたい。
その一歩が、講義終了のチャイムなのだ。
p270

最後にこう締めくくられていた。


noteを始めて1か月。

1か月も書き続けられていることに少し驚きを感じているが、この本を読んでこれからも書くことを続けていこうと思った。

これまで書くことを躊躇したり諦めたりした人の背中を押し、すでに書き始めている人にもヒントを与えるような一冊だった。



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