土地を知る①〜現状〜
今回は私たちが購入した建物の場所の特徴を、「現在」「過去、未来」に分けてお話ししたいと思います。
このご時世に個人情報満載なのですが、そもそも事務所を兼用していますので、広報活動だと思って割り切ってお伝えしますw
・場所:武蔵野市緑町
・アクセス:最寄駅 中央線/三鷹駅
>最寄駅より徒歩約20分(約1.7km)
>最寄駅よりバス 三鷹駅から約6分、バス停より徒歩約2分
三鷹駅からの位置関係は写真にあるようにほぼ真北。
お隣の吉祥寺駅にも、徒歩なら30分程度、バス便もかなり頻繁にあり、最寄駅から距離がある割には、比較的アクセスの良いエリアかなと思います。
武蔵野市の主要公共施設(市役所、図書館、文化会館、陸上競技場など)が多く集まっているのもこのエリアを特徴づけています。
なぜこのような大きな施設が集まることになったのか、それは「過去」を探るとわかってきました。また後ほど。
もう少し詳細の近隣地図がこちら。
戸建住宅を中心に、すぐ北側にはURの集合住宅や都営アパート、武蔵野中央公園などがあり、基本的には、住むための街という印象が強いエリアです。
そんなエリアにある南北にのびた古い商店街の一角に、私たちの建物はあります。
元々知らないエリアではありませんでしたが、改めて今回購入を目的として、意識的に訪れた際に、ただの住宅街ではない少し異質な印象を受けました。
違和感の主な理由は以下にあるように思っています。
①大きなスケール(武蔵野市の主要施設やURの集合住宅群、武蔵野中央公園など)と、小さなスケール(戸建住宅や所狭しと並ぶ商店街の個人店舗など)が、混在していること。
②駅前でもないのに、比較的規模の大きな(大きかったであろう)商店街があること。
武蔵野中央公園。贅沢な空地と空。
大規模なUR集合住宅群。
商店街の夜。夏の商店街ビアガーデンにて。
①について、それが違和感だと思うのは職業柄かもしれませんが、日本の都市計画上、用途地域というものが決められていて、ある程度、エリアごとに建てることが可能な建物の種類が決まってきます。
極端に言うと、住居地域には住宅のみ、工業地域には工場とか倉庫のみ、など。それらをごちゃ混ぜに一緒くたにしてしまうことは環境的配慮からやめましょうと言うのが法律の趣旨。
故に、工業地域や商業地域では、大きな施設のために街区の区画が必然的に大きくなります。逆に、住宅地域は、個人住宅程度が建てられれば良いので、区画は細分化されていく傾向にあります。それが、そのエリアの物理的な特徴となり、纏う雰囲気を作ります。
比較的、駅前など人のアクセスがしやすいエリアに商業地域は多く、駅から離れるに従って住宅地域となることが多いことは、実感として感じられるかもしれません。
しかし、駅から距離のあるこのエリアに街区の大きな施設が集まっている違和感はそこからきています。
②についても同様で、商店街は人が集まりやすい駅前にあるのが通常ではないでしょうか。駅からも遠い住宅街の中に、突如、商店街(いわゆるアーケード街のような)があることは、あまり無いものです。
その違和感の理由は、過去のこの土地の変遷を知ることで納得がいきました。
次回は、この土地の過去を簡単に紐解き、上記の違和感=この土地のキャラクター(面白さ)を整理していきたいと思います。
街に何か違和感が感じられる場合、その土地を調べてみると、結構面白い事実が見つかったりするかもしれませんよ〜。
その辺に興味を持って、自分の住む街を見てみるのもオススメです。ぜひ。
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