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革靴を求めて革靴の聖地ノーザンプトンに行ったのに、結局スニーカーを買った話。

執筆者・東京人

ウイルスの蔓延によってパンデミックが起きることをまだ世界が知る由もない昨年の10月末、僕はイギリスは革靴の聖地Northampton(ノーザンプトン)に行ってきました。最強のガイドであるフラットメイトと一緒にです。

なぜ最強か?それはフラットメイトの大阪人が、日本人の中でも類を見ない生粋の革靴オタクだからです。この記事を読んで頂ければわかると思います。

イギリス靴のほとんどはグッドイヤー(ウェルテッド)製法だ。伝統にして最高であるフルハンドソーン(ウェルテッド)製法を大量生産の手法に落とし込んだもの、というとわかりやすいと思う。

いや、全然わかりやすくない。どっちもウェルテッドついてるし。正直、読んでいて何を言ってるのか全く理解できません。

伝わるのは靴への愛情だけ。でも好きなものを熱く語ってるってのはいいですよね。話はさっぱり分からなくても、読んでいて面白かったですし、革靴いいなと思わされます。


僕は革靴オタクではありませんが、人並みにファッションに興味があります。そして、せっかくイギリスに来ているのだから、革靴の1つや2つくらい買いたいなと思っていました。大人で、上品で、カッコいい。そして、なによりも革靴を本場イギリスで買うことになんか意味がある気がしていました。もちろん、日本で買うよりも安いということが何よりも魅力的な点ですが。

というわけで、革靴オタクと共に、聖地ノーザンプトンに行きました(上の記事の中でノーザンプトンの話が出てきますが、僕も一緒について行っていたのです)。


ちなみに僕は一足革靴を持っています。Church'sのNewbridge、ダービーシューズです。こんな感じのやつ。


黒のシンプルなやつをもっているので、今回は自分の中で少し攻めてみようと思っていました。そう、ブーツです。ノーザンプトンに行くのは最初で最後かもしれないですし、カントリーブーツかチェルシーブーツで気に入ったものがあれば絶対買おうと考えていました。

そして、ノーザンプトンに着いて、Church's, Tricker's, Crockett & Jones, John Lobbを回りました。やっぱり買い物ってテンション上がりますよね。まず、建物の少しさびれた歴史を感じる外観がなんか良かったです。



それに、ショップも外からわかりやすくなっているというよりは、少し奥まったところにあったり、インターホンを押さないと行けなかったり、通しかわからない感じになっているのもテンションが上がりました。Tricker'sは建物のを見つけてから入り口を探すために行ったり来たりして30分かかりましたが・・・。

それぞれのお店でいい感じの靴を見つけては試し履きしました。しかし、デザインが良いなと思ったらサイズが合わなかったり、試してサイズはぴったりとなってもデザインに納得がいかなかったりで、3つ目のCrockett & Jonesまで見終わってしまいました。欠品やシーズンが終わったものが、アウトレットのように安くなっているので、在庫が豊富なわけではなく、自分に合うものが少ないのはしょうがありません。でも、この掘り出し物を探す感じが楽しかったりするのです。

最後のJohn Robbは安くなっているとはいえ、もともとの価格帯がかなり高くなっているので、見るだけだろうなと思っていました。実質3つ目までで見つけられなかった時点で終わりだったのです。


しかし・・・

John Robbでこれだ!というものを発見してしまいました。それは、スニーカーです。世界屈指の革靴メーカーでファンも多いJohn Robb、もちろん美しくかっこいい革靴もたくさんあったのですが、スニーカーの方に惹かれてしまいました。

今までの店と異なっていたのはJohn Robbはスニーカーを豊富に取り揃えていたという事です。そして、革靴よりは安く手が出せる値段というのも良かったです。最近、高級革靴メーカーも革靴だけでなくスニーカーを出しており、それが人気だったりもするみたいです。

というわけで、買ってしまいました。これです(もう結構履いているので、使用感がありますが、そこはご愛敬)。


このシンプルで良い色味とスウェードの上品な感じにグッときました。お値段は£200(約2万7千円)です。正直人生でこんなに高いスニーカー買ったことありません。でも、気に入っているので良しです。靴を買った時ってなんでこんなにもワクワクするのでしょうか。

革靴を求めて革靴の聖地に行ったのに、まさかスニーカーを買うことになるとは・・・。

さすがにノーザンプトンにスニーカーを求めていく人はいないと思いますが、他のお店にも革小物など革靴以外のものがあったりします。そういうものを見るのも楽しいと思います。一緒に行く人の中に革靴に興味がない人がいても、もしかしたら楽しめるかもしれません。街としても面白いので、ノーザンプトンはお勧めです。


スニーカーを買ったとはいっても、僕は革靴の購入を諦めたわけではありません。修士が終わって時間があればリベンジしに行く予定です。今度こそは革靴と良い出会いをしたいものです・・・。



















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