地質のもろい六甲山系が市街地に近接する神戸・阪神エリアは自然災害と常に背中合わせにあります。これまでの災害を教訓に建造が進められてきたのが「砂防ダム」です。いざというときに力を発揮する巨大な構造物を播州人3号が取り上げます。
場所によっては住宅地のすぐそばにあります。
六甲山の砂防ダム
土石流防ぐ
山の「守護神」
砂防ダム建造の背景には、大きな被害をもたらした災害の歴史があります。
80年の節目(2018年)に掲載された社説です。
阪神大水害80年 教訓を改めて胸に刻もう
あの文豪も水害の様子を記していました。
阪神大水害から5日で80年
被害の記憶継承は…
防災 過去から学ぶ
戦後の1967年にも大量の土砂が神戸の街を襲いました。「昭和42年7月豪雨」です。
六甲山系の街 土砂崩れ、鉄砲水襲う
「昭和42年豪雨」教訓次代へ
県内犠牲98人 被災6万戸
ふだんの砂防ダムにはほとんど水が流れておらず、高い壁のような堰堤があるだけです。その役割を知らなければ、何のために?と感じる人もいるでしょう。
ただ、ひとたび大雨がふればこんなふうになります。
石流の脅威 すぐそこまで
8月の台風で被害防止
神戸の砂防ダム公開
堰堤ぎりぎりまで土砂が流れついています。
災害に単純比較は禁物ですが、こうした対策が一定の効果を上げているとも言えます。
西日本豪雨 六甲山系 土砂崩れなぜ局所的
1時間雨量 分けた被害
阪神大水害47.6ミリ 今回26ミリ
総雨量は匹敵
<播州人3号>
1997年入社。自宅近くにもいくつかの砂防ダムがあります。形も大きさも様々で、堰堤やその近くに名称や完成時期などが記された板や碑が掲げられているようですが、フェンスや木々が邪魔してうまく読めません。ハイカーらで賑わう遊歩道沿いにある砂防ダムも多く、案内板や、大雨時の「守備力」を伝える写真などがあればと感じながら眺めています。
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