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今日の株式相場・3日続伸か、前日の米株高が支え 日経平均は2万8200円台に

【神戸経済ニュース】4日の東京株式相場は3日続伸か。前日の米株式相場が上昇したのを受け、米利上げ長期化懸念が後退したとの見方を背景に、日本株にも買いが先行するとみられる。国内個人消費の拡大期待も支えになりそうだ。ただ、これまでの利上げで海外景気が減速するとの見方を背景に、上値では利益確定の売りが出やすくなりそうだ。このため一方的に上値を追う展開にはならず、上げ幅は限られそうだ。日経平均株価は2万8200円台を中心とした値動きか。

▽株価指数の前日終値
日経平均  28188.15円 +146.67円(+0.52%)
TOPIX    2017.68 +14.18(+0.71%)
ダウ平均  33601.15ドル +327.00ドル(+0.98%)
S&P500   4124.51 +15.20(+0.36%)
ナスダック 12189.453 -32.454(-0.26%)

 3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸した。サウジアラビアなど一部の産油国が自主的な減産を2日に決めた。先行きの価格上昇を見越し、原油先物相場が大幅に上昇。シェブロンなど石油関連株や、キャタピラーなど鉱山機械株に買いが入りダウ平均を押し上げた。一方で3月のISM製造業景況感指数が前月比1.4ポイント低下の46.3と市場予想(47台)を下回ったことで、ディフェンシブ銘柄が買われた。1〜3月の販売が伸び悩んだテスラが下げ、ナスダック総合株価指数は反落した。

 日銀が前日発表した短観(日銀企業短期経済観測調査、3月調査)を巡っては、短観を材料にした個別銘柄の物色など、株式相場に目立った動きは表れなかった。ただ短観は、「大企業・製造業」の業況判断DIが6ポイント低下するなど、「製造業」に海外景気の減を映した結果といえる。一方で、おおむね内需業種に相当する「非製造業」は小幅ながら改善。「小売り」「対個人サービス」に改善が目立った。これが収益にも表れるとすれば、物色動向も内需シフトにつながる可能性がある。

▽注目銘柄 セブン&アイ(3382)/しまむら(8227)

 投資ファンドの米バリューアクト・キャピタルは3日、セブン&アイ(3382)に対し質問状を送ったと発表した。質問はコンビニエンスストア事業の分離など9つの項目。セブン&アイが6日に予定する2023年2月期の決算発表に合わせて回答するように求めた。バリューアクトは、かねて不採算事業の整理やコンビニ事業のさらなる効率化を求めていた経緯があった。これまでファンドの提案で会社が効率化した例は乏しいが、大株主の刺激で経営陣が効率化などを進める期待感が浮上するか注目だ。

 しまむらは3日、2024年2月期の連結純利益が前期比4%増の395億円になる見通しだと発表した。3期連続で最高を更新する。積極出店に加えて、主力の「ファッションセンターしまむら」の既存店売上高が1.5%増える。今期上期には1点あたり単価を6~9%引き上げる計画としている。収益拡大期待に加えて、配当は年270円と前期比で10円増配することなどを好感する買いが入るか注目だ。

▽今日の行事予定(発表予定など)

 東証グロースにはトランザクション・メディア・ネットワークス(5258)が新規上場する。取引開始前に日銀が3月のマネタリーベースを発表する。取引時間中は財務省が正午締め切りで10年物国債の入札を実施。大引け後は3月の国内ユニクロ既存店売上高、2月の財政資金対民間収支、スギHD(7649)やアダストリア(2685)が2月期決算を発表する。 海外では2月の米製造業受注がはっぴょ雨される予定だ。豪中銀が政策金利を発表。台湾、インド市場は休場する。

▽前日の相場予想(結果は「続伸」)
・ブルームバーグ「続伸へ」
・神戸経済ニュース「続伸か」
・日経QUICKニュース「続伸か」
・ロイター「買い先行」
《前週末の米株上昇で》

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