日本人は本当に環境意識が高いのか
最近何かと話題のプラスチックごみに関する記事です。
使い捨てのプラスチックをなるべく使用しないことももちろん大事なことですが、リサイクルを仕組みとしてしっかり回していくことが重要と指摘されています。
この記事の中で、
例えばある大手の事務機メーカーでは、東京都のリサイクル業者が開発した高品質のペレットでコピー機のトレーを造ることが決まりかかりました。ところが契約寸前になって、会社の幹部からストップがかかりました。
「純正品と比べると、色具合に差がある。これじゃ、消費者に嫌われて売れない」というのです。肉眼では比較してもわかりませんが、それを分析する装置で差を調べたといいます。このリサイクル業者はこう憤ります。「リサイクル社会なんて言ってるけど、結局は消費者の顔色をうかがってばかりじゃないか」
あるメーカーの製品の設計者はこう悩みを打ち明けます。「環境に優しい設計をしたいが、消費者の目を無視した設計はできない。おのずと純正品にこだわることになってしまう」
とありますが、これに限らず日本でこうした事例は枚挙に暇がありません。
一方、欧州では事情が違うらしく、
ドイツなど欧州の消費者は、その点、ちょっとした差を気にせず、むしろ積極的にリサイクル製品や部品を備えた製品を購入する傾向にあると言われています。それに対し、日本は、ちょっとの差を気にし、実際、こうした環境配慮製品の売上ははかばかしくありません。これでは、いつまでたっても本当のリサイクル社会になりませんし、プラスチックごみを減らすことになりません。
とのことです。
日本人は自分たちのことを「環境意識が高い」と思っている節がありますが、こういった事情を鑑みると、とても自認できるレベルではないと思います。
実際に以下のような調査結果もあります。
政府や企業の取組ももちろん大事ですが、やはり肝心要な部分は私たち消費者のマインドにあると思います。
最近、エシカル消費という言葉が注目されています。
私たち消費者が、上記のようなリサイクル製品を積極的に選択することによって、理想的な循環型社会を実現させることができるのです。
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